ダブルショット・ラテとリニューアルオープン

「え!智弘さん店開けるんですか!」

 私の声が店に響いた。智弘さんから久方ぶりに電話を貰い、私は一人歓喜する。

「飛鳥も高校生で、店も開けて良いんじゃないかって旦那も言ってくれてるしね」

「そんなに大きくなりましたか」

「ええ、聖北高校に受かって、来年から聖北高生よ」

「あんなに小っちゃかった飛鳥君が」

 冬、朝早くから店に出ていた私に嬉しい知らせ。私は開店したらまた飲みに行きますと言って電話を切った。私は嬉しさのあまり、蓮を叩き起こして、智弘さん店開けるってよ!と寝室で蓮にそう言う。

「ん、ええ?智弘さんが?」

 まだ寝ぼけ眼の蓮は頭が追い付いていないようで、訊き返してきた。

「そう、今智弘さんから電話来てさ!飛鳥君が聖北高校生になるから店開けるって」

「マジか、行かなきゃな」

「来週には開けるみたいだから、みんなの事誘って行こう」

「良いよ」

 私はみんなにこの事を報告するためにLINEを開いてメッセージを送る。

「来週の頭に智弘さんが店を開けるそうだ。みんなで行かないか?」

 すると朝からだと言うのに、桜と逹から返信があった。

「あら、素敵な事ですね、時間作りますので行きましょう、いつにしますか?」

「マジか!俺も行きたい!夕方以降ならいけるし那瑠も店あるだろうから火曜の夕方とかどう?」

 私はにんまりしながらメッセージを書く。

「火曜の十八時でどうだ?」

「良いですよ、時間開けておきますね」

「オッケー!」

 私は良し、と拳を握り、他の面子がどうなのか気になりながら仕事に入った。

「ドッピオ頂戴」

「はいよ」

 蓮に店の方で朝ご飯を作ってやりながら、ドッピオの準備をする。ドッピオの苦い香りを感じながら、蓮に朝ご飯と共に出してやって、自分にはダブルショット・ラテを淹れた。カウンターに座って一息。蓮はのんびりと朝食をとり、仕事に出かけて行った。私はダブルショット・ラテを飲み干して、食器を下げて食洗器に入れる。食洗器を回している間に、今日のシフトの確認をして、そういえば斗真はどうしているだろうと思った。私の一番弟子で、今度店をオープンすると言って退職していった青年だ。私と同い年で、気が合う人でもあった。智弘さんの鬼のような指導もあったなあと思い返していると、今日のシフトの子、五橋祥吾がやってきた。

「おはようございます、那瑠さん」

「おはよう祥吾」

「身だしなみチェックお願いします」

「はいよ」

 私は祥吾の身だしなみチェックを終えて、今日のおすすめメニューと豆を訊かれたので答えた。ブラックボードに丁寧な字で祥吾は書いていき、外に持って行く。手慣れたものだ。もう祥吾も聖北大学四年生、そろそろ卒業が迫ってきている。もう単位は取り終えたらしく、今は朝から入ってもらっていた。

「さて、祥吾、朝の一杯はどうする?」

「バニラ・ラテ、ホットでお願いします」

「はいよ」

 外と中の仕事を終えた祥吾にバニラ・ラテを出す。祥吾はありがとうございますと言って、早速飲み始めた。

「祥吾、卒業後はどうするんだ?」

「地元に帰る予定ですよ。そっちで就職決まったんで」

「そうか、寂しくなるな」

「こっち来たら絶対寄らせてもらいます」

「そうか、ありがとう」

 私はにこりと笑い、祥吾も微笑み返してくれる。ここ最近でも祥吾は仕事が出来る子だった。斗真までとはいかないが、ラテ・アートも簡単な物なら描けるようになったし、コーヒーも淹れるようになった。料理は教えていないが、それでもバイトの中ではトップに入る位よく出来た。

 そんな時、開店前だと言うのに店のドアが開いた。咄嗟に口を開く。

「まだ開店前です……ってアレ、光里に稜じゃないか!」

「ご無沙汰してます」

「お久しぶりっす那瑠さん!」

 二人はなんだかそわそわしながらカウンターの方にやってきて座った。

「どうした、こんな朝早くから」

「それが……」

 光里がおずおずと口を開く。

「私たち、結婚する事になりました」

「報告しに来ました!店開いてるのは知ってたんで二人で今日休み取って来たんすよ」

「アレ、二人とも地銀だっけか」

「そうっすよ~、聖北銀行です。もう結構前ですけどね、入社したの」

「そうかそうか~。嬉しい報告ありがとう、何歳になったんだ、二人とも」

「今年で三十四になります」

「早いな、そんなに齢取ったか」

「那瑠さん老けないっすね」

 スンと稜がそんな事を言った。光里と二人で笑って、隣に居た祥吾がこちらは……?と不思議そうな顔をする。

「すまんな祥吾、こちら私の店をオープンして二年目に入ってくれた光里と稜だ。二人とも、こちら祥吾、今年で聖北四年だ」

「紹介ありがとうっす~」

「いまだに聖北生入ってくれてるんですね」

 私は光里の言葉に苦笑して口を開いた。

「みんな置き土産で紹介してくれてるからな、光里と稜も紹介してくれてただろう?とっくに卒業しちゃったけどさ」

「ああ、落合君、彼優秀でした?」

「悠馬はコーヒーマシン触らせるとダメなタイプだったけど、接客は凄い良かったよ」

「俺誰紹介したっけ」

「春日亜理紗だ」

「よく覚えてますね!?」

「そりゃね、覚えは良い方なんだ。亜理紗はコーヒーに対して熱心で、よく覚えてくれてたよ」

「ほえー、凄い」

 祥吾は俺はどうっすかね、と言うので私は、祥吾は人付き合いが上手くてコーヒーも淹れられる珍しいタイプだ、と答えた。

「おお、俺ら酒ばっかり詳しくなっちゃって、その節はすみません」

「確かに、お酒詳しくなりました」

 二人は苦笑しながら祥吾を褒めた。祥吾は嬉しそうな顔になって、バニラ・ラテを飲み干す。祥吾がカップを置きにカウンターに入ってきたので、私は二人に何飲む?と訊いた。

「じゃあアメリカン、アイスでお願いします!」

「私もアメリカンが良いです」

「よし、任せとけ!」

 私はアメリカンを二つ作って二人の前に出してやる。二人は香りを楽しんでから飲み始めた。

「あ~美味い。那瑠さんの淹れるコーヒー美味すぎる」

「分かる、美味しい」

「そういやいつから付き合ってた?」

 バイト時代からだから付き合いは長いだろうに、何故今頃なのかと訊いてみた。二人は照れたように、笑って事情を説明し始める。

「最初は光里の恋愛相談乗ってたんですけど、そのうち何でそんな酷い男と付き合ってるんだ、俺にしとけって言って付き合い始めました」

「あ、ちゃんとお別れしてから付き合い始めましたよ」

「お、それなら良いんだが。寝取ったのかと思った」

「寝取りませんよ!」

「ちょっとそれは笑いますね」

 クスクスと光里が笑って、何だか癒される。稜は溜め息を吐いて、誤解ですよ、と言った。祥吾も苦笑している。

「さて、開店時間だ。二人とも、ゆっくりして行ってくれ」

「はい、ありがとうございます」

「そうさせてもらうっす!」

 二人は仲睦まじい姿を見せてくれながら、コーヒーを飲んで、ケーキをプレゼントしたものを食べて、お昼ご飯にオムライスを食べて帰っていった。私はそれを嬉しく思いながら仕事をして、こういうのも醍醐味で、みんなの事を覚えていて良かったなと思ったのだった。

 私の休憩時間にスマホを見ると、葵と璃音からも連絡が入っていて、みんな火曜の十八時でオーケーとの事で私はまた喜んだ。午後からの業務も順調に行っていると、いつもの様にカランカランと出入り口が開いて、お客様が来た事で反射でいらっしゃいませ~と声を掛ける。すると那瑠ちゃん!と智弘さんの姿を見付けた。

「わあ、智弘さん、店の準備は終わったんですか!」

「粗方終わらせてきたわ、久々に他の人が淹れたコーヒー飲みたくなってね」

 智弘さんはそう言ってカウンター席に腰掛ける。

「そうなんすね!好きなの飲んでいってください」

「それじゃあアイスモカ・ラテをお願いしようかしら」

「承りました~」

 私は智弘さんの好きなモカ・ラテを知っていたので、氷をシェイクして小さな粒にして、エスプレッソをダブルショットし、モカシロップを入れて智弘さんの前に出した。

「あら、私の好み覚えててくれたのね」

「勿論ですよ」

「ありがとう」

 智弘さんはそう言ってストローで少しモカ・ラテを飲み、美味しいといってくれる。

「やっぱり那瑠ちゃんの淹れるコーヒーは美味しいわね」

「そうですか?ありがとうございます」

 それから私はバイトの子が結婚した事を智弘さんに話した。智弘さんはそれは嬉しいわね、私もみんなが結婚するときとっても嬉しかったもの、と言った。

「何だか照れ臭いですけど、常連さんが結婚したんだよとか言ってくれると嬉しいもんですよね」

「そうなのよね、だから接客業はやめられないわ」

 うんうんと二人で頷いて、私も自分の分のダブルショット・ラテを淹れて、カウンター内の丸椅子に座った。智弘さんの話をよく聞くためだ。他のお客様も話をしたそうにしている時はこうする。

「飛鳥はちっちゃい頃しか那瑠ちゃんの所来た事無いのよね?」

「そうですね、もし聖北高生になるならウチも覚えて欲しい物です」

 智弘さんはそうよね、と言って飛鳥君の写真を見せてくれた。真波先生にそっくりで、私は笑ってしまった。

「真波先生そっくりですね」

「そうなのよ、中学入ってから段々似てきて、今や身長も近付いてるからね~」

「真波先生身長高かったような」

「そうよ、成長期が来てて、器械体操してるんだけど成長痛に悩んでるみたい」

「あら、それは大変ですね」

 智弘さんは物憂げな表情になって、拓君との関係も悩んでるみたい、と言った。

「真波先生と飛鳥君がですか?」

「そうなの、何だか父親嫌いみたいで、避けてる様にも見えるのよね」

「真波先生は何と?」

「嫌われても教師を辞めるつもりは無いって言ってるわ。どうやら私が手を掛け過ぎたのか、父親は育児しないんだって、飛鳥は拗ねてるみたいな状態なの」

「なるほど」

 子供がいないので、想像は付かないが、家庭内でそう言う事があるのは知っている。私には父親と呼べる人はおらず母親だけだったので尚更想像がつかない。

「どうしたら良いんでしょう」

「拓君が歩み寄ってくれれば一番なんだろうけど、あの人仕事一筋だからね。難しいかも」

 私たちはそうして時間を溶かしながら話をして、智弘さんはもうすぐ飛鳥が帰ってくるからと言って帰っていった。

 私は他のお客様の所に行って話をしながら仕事をし、夜の業務も終わらせてしまうと、蓮がまだ帰ってきていない事に気が付いた。

「遅いな、何かあったのかな」

 私は気になって連絡を入れてみた。すると、今帰ってると返ってきたのでホッと一安心する。直ぐに蓮は帰ってきて帰ってくるなり、腹減った、と言うので、私は苦笑しながら夕飯を作ってやるのだった。


 翌週の火曜日、私はそわそわしながら十八時になるのを待った。家の方にいても落ち着かず、店の方でグラスを磨いて過ごした。何度時計を見たか分からないが、十七時半を過ぎて、私は支度をして外に出る。寒い。雪が降っていた。

「早く智弘さんの所に行こう」

 私は呟いて歩き出した。智弘さんの店は私の家からそう遠くない。店の前に集合と言っていたが、もう逹と桜が来ていた。

「早いな、二人とも」

「ええ、仕事はもう任せてきました」

「俺は普通に終わらせてきたよ」

「そうか、二人ともお疲れ」

「那瑠も、いつもお疲れ様です」

「ありがとう」

 そうして話し込んでいる内にみんな集まって、私たちは揃って店に入る。

「いらっしゃいませ~」

 智弘さんの声、私たちは懐かしい空気を吸い込んで、笑顔でカウンターに寄った。

「あら那瑠ちゃんたち、来てくれたのね!さ、いつも通り奥の個室使って~」

「ありがとうございます!」

「智弘さん老けませんね!お綺麗です!」

「ふふ、逹君は相変わらずね、嬉しいわ、ありがとう」

 私たちは学生の頃の様にいつもの席に座って、何を飲むか検討し始めた。

「私、久々にコーヒー飲みたいからダブルショット・ラテにする」

「俺もドッピオかなあ」

「私はホットアメリカンにしましょう」

「僕はウインナーコーヒーにキャラメルソースにしよう」

「えーみんなコーヒーにするの?じゃあ俺バニラ・ラテ!」

「私はカフェ・ラテにしようっと」

 決まった所で智弘さんがオーダーを取りに来る。智弘さんにオーダーを伝えると、智弘さんはにっこりと笑って腕が鳴るわね、と腕をまくって見せた。

「楽しみにしてます」

 桜が智弘さんにそう言うと、智弘さんは任せて、と言って、カウンター内に入っていった。

「本当に久々、こうやって集まれるの」

 逹がそんな事を言うのでみんな頷く。私は感慨深くて、智弘さんの様子を見に行こうかなと思ったが、楽しみに待っていようとも思ってそわそわしながら待った。

「何年振りだ?智弘さんが店開けるの」

 璃音の言葉に、私はだいたい十六年だと答える。

「そんなに経ったか」

「ああ、本当に嬉しいよ」

「智弘さんマジで変わらないね」

 逹もそう言って笑顔になった。私たちも歳を取ったが、智弘さんもその分歳を取っているはずだが、まだまだ若々しくいてくれている。

「学生に戻った気分」

「そうだな」

 葵と璃音も笑顔である。そのうち智弘さんがやってきて、おまちどうさま!とコーヒーを私たちの前に置いてくれた。

「冷めないうちにどうぞ」

「ありがとうございます」

 私たちはお礼を言ってみんなでカップを持つ。一口飲んでぱあっと顔を明るくさせた。

「智弘さん腕落ちてないですね」

 私は嬉しくなって智弘さんにそう告げる。智弘さんは照れ臭そうにしながら、練習し直したわ、と言った。

「ありがとう、みんな、コーヒー飲みに来てくれて」

「いえいえ、とんでもない。こんな日に来れて私たちも嬉しいですよ」

 みんなが嬉しそうな顔で頷くので、智弘さんはもう一度ありがとう、と言って、ごゆっくり、と引っ込んでいった。

「いやあ、本当に嬉しいね」

 私の言葉にみんな頷いて、コーヒーを飲む。

「美味しさも変わってませんね」

 桜も嬉しそうにしていた。私たちは学生の頃の様にコーヒーを飲みながら駄弁ってから、お酒を飲む事にした。

「俺伝えてくるよ、何飲む?」

 逹がそう言うので、それも昔と変わらないな、と思いながらみんな好きなお酒を伝える。

「行ってくる!」

「ありがとう」

 逹が行ってしまうと、蓮が苦笑しながら、この後那瑠の家で二次会かな、と言った。それもアリだな、と思っていると、葵が行きたーい!と言って手を挙げた。

「子供らは良いのか?」

 璃音が私の問いを代弁してくれた。

「うん、今日は遅くなるかもって言ってきて、作り置きもしてきたから」

「そうか、それなら良いな」

「璃音は明日早くない?大丈夫?」

「僕は明日休みを貰って来た」

「え、珍しい」

 私は教師が休みを取れるのかどうか知らなかったが有休があるらしく、代わりに授業を行ってくれたり、自習時間にしたりして取れるそうだ。私はなんだか申し訳ない気持ちになったが、それを察したのか、璃音が口を開いた。

「真波先生にお願いしたら快く引き受けてくれたよ」

「そうなのか」

「ああ、智弘さんの店に行くんだと言ったら、今晩飲むのかと訊かれてな、飲むだろうと答えたら、じゃあ明日は有休使えと言われた。だから安心していい」

「そうか、ありがとう」

「気にするな、僕たちの仲だろう」

「ははっ、ありがたい友人を持ったよ」

 私と璃音は笑った。そんな所で智弘さんが丁度良くお酒を持って来てくれた。

「おまちどうさま!何か食べるもの要ると思うけど、何食べる?」

「あ、じゃあチーズの盛り合わせくださいな」

「おつまみキュウリくださーい」

「今日は鯖の気分だが、鯖の味噌煮ありますか?」

 璃音が智弘さんに問いかける。

「あるわよ~」

「じゃあ鯖の味噌煮一つ」

「私も鯖食べたいです!」

「鯖の味噌煮二つね~」

 私はメニューを見て何を食べようか考えた。キムチの気分だが、蓮がキムチ一つ、と言ったので、シェアしてもらって他の物を頼もう。

「じゃあ、鶏軟骨の唐揚げください」

「オッケー」

 智弘さんが奥に行ってしまうと、私は蓮にキムチ頂戴、と言ってシェアしてもらえるよう頼み、蓮も鶏軟骨頂戴、と言うので結局私たち六人はそれぞれ頼んだ物をシェアする事になった。

 料理が運ばれてきて、お酒を持ち乾杯をして一口。私は久々に飲む智弘さんの作ったジンライムを堪能し、料理に舌鼓を打った。

「キムチ、自家製らしいぞ」

「え、そうなの?」

 私は驚く葵にキムチを勧める。美味しいのだこれが。

「あ、前食べた時よりも美味しくない?」

「美味しいよな」

 私は笑ってそう言い、みんなから少しずつ料理を分けてもらった。

 それから私たちはお酒を三杯ほど飲み、会計をしてもらう。

「また来て頂戴、待ってるわ」

 智弘さんが名残惜しそうにそう言うので、私は定休日にまた来ます、と言って、みんなと共に外に出た。雪はもうやんでいて、道路がつるつるになっていた。

「みんな転ぶなよ」

「はーい」

 逹が元気よく返事をして、私は苦笑する。一番転びそうな奴だ。ともあれ無事に私の家に着いて、私たちは二次会を始める。私はいつもの様に肴を作り、みんな好きなお酒を持って待機した。私が料理を並べて、みんなでグラスを持って一声。

「乾杯!」

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