ノストラダムスの子

黒幕横丁

1999年7の月の予言

【大予言】


 ※この物語はフィクションです。





 かの、ミシェル・ノストラダムスことミシェル・ド・ノートルダムはこのような予言を世に残した。


『L'an mil neuf cens nonante neuf sept mois

Du ciel viendra un grand Roi deffraieur

Resusciter le grand Roi d'Angolmois.

Avant apres Mars regner par bon heur.

1999年、7か月、

空から恐怖の大王が来るだろう、

アンゴルモワの大王を蘇らせ、

マルスの前後に首尾よく支配するために。』


 この予言は、当時の日本を震撼させ、関連書籍は多数発行されて飛ぶように売れた。

 しかし、1999年の7月を過ぎても恐怖の大王なんてやってくるワケもなく、こうして世界は回り続けている。

 当時売れていた関連書籍もそれからパタリと売れることもなくなり。ノストラダムスの大予言はこうして人々の記憶からは段々と薄れていく運命にあった。


 大予言は結局ハズれて終わったのか?

 いいや。7の月の大予言は起こっていた。


 そして、2019年の8月11日。

 一人の男により、世界は終末へと向かい始める。


 【 ノ ス ト ラ ダ ム ス の 子 】

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