『スパイラル』
僕は元気いっぱいです
心が弱くなることもありません
病まないし辛くもないし寂しくもない
居場所があって満たされて幸せの光が射しているこんな世界が大好きです
なんてくだらない嘘を自分に言い聞かせたら不思議とそんな気になれたらいいならと
闇に向かって僕は吐き捨てた
布団にくるまって今この瞬間では割と落ち着いていてこんなマイナスな事を書くような心境じゃないけれど
弱くなることもあるけれど僕は自分の痛みを否定した
辛い時は辛くない 寂しい時は寂しくない 病みそうな時は病まない
そうやって時間を浪費して今日も生きていく
精神的支柱はとっくにぶち折れてぶち壊して
自分じゃどうにもならない時は目の前の誰かに頼って生にしがみついてる僕は自分が嫌いです
喉の奥が熱くなって胸の上部には大きな穴が空いたように苦しくて
呼吸もまともに出来ないし痛みが強い時は横にもなれない
そんな事があっても関係なくて自分で自分を否定して、人も自分を否定する
そこに居場所などなくて輪に入ったフリをして作り笑顔を浮かべていた
鬼さんこちら手の鳴る方へ
一人二人がこの身が消えることを望むとその場所では他の人達も同じ考えだと錯覚する
そんな世迷言を並べていく
これも自分の作り上げた出鱈目な世界で真実とはズレる
誰かを疑って思慮深く生きるよりも誰かを信じて馬鹿になって生きていく方が大分マシだ
その方がスッキリするよね、これ以上ないというほどの逆境にいたとしても僕は諦めない
地雷を踏み抜いて砕け散ったものは拾い集めて歩いて届けるよ、届かなかったとしてもいつかは届くと信じて生きていく
あれは負のスパイラル、これは生のスパイラル
今の僕のスパイラル、さぁどっちだ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます