第1回小学館ライトノベル大賞
個人的おすすめ作品ベスト3
1位 RIGHT×LIGHT
2位 学園カゲキ!
3位 さちの世界は死んでも廻る
1位の「RIGHT×LIGHT」は右手で物を握ると消えてしまうという能力を持った主人公が空飛ぶ半透明のヒロインと協力しながら戦う現代バトルファンタジー。バトル描写もそうでしたが、キャラとキャラの心情がとてもうまく描けていたと思いました。正統派現代バトルファンタジーを読みたい人にオススメ!
2位の「学園カゲキ!」は日本一のタレントを育成する学校に入学した主人公が様々な事件に巻き込まれながらヒロインたちとの関係を深めるラブコメ……なのかな? 会話がとにかく楽しかったですね。キャラも多いのに複雑になりすぎず、うまくまとまっていたと思います。タレント学校という不思議な舞台のタブコメを読みたい人にオススメ!
3位の「さちの世界は死んでも廻る」はせっかく告白して成功したのに、その日に死んでゾンビになってしまった女の子が主人公のお話。とにかくこの子は運が悪い! そして追い詰められると思考も危ない方向に……? 転んでもへこたれてもがんばる女の子を応援したい人にオススメ!
その他の作品の感想
「マージナル」:高校生である主人公が偶然ネットで連続殺人犯と知り合いになる。その結果、犯人狙われることになるというサスペンスラノベ。圧倒的な緊迫感に脱帽です。
「携帯電話俺」:ある日目が覚めると携帯電話になってしまったというとんでもない設定の小説。あの有名な小説を思い出しますね。
「Re:ALIVE 〜戦争のシカタ〜」:戦争を知らない子供であった主人公がとある事件に巻き込まれ、戦争を実感していく物語。事件はある日突然に。
「カラブルワールド」:第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期の話。フラれ続ける主人公とヒロインが「女王ガリエリテ伝説」の真実を求めて南米で大冒険! 物事は一筋縄ではいきませんね。
「"探し屋"クロニクル」:様々な人物の様々な視点から事件が始まり、最終的には一つにつながる物語。後半に行くほど収束していく高揚感が得られます。
「みすてぃっく・あい」:三角関係を描いた恋愛小説。ラブコメというよりも恋愛小説に近いかな。シリアスな雰囲気な恋愛模様を読みたい人にオススメ。
総評
今回は第一回ということもあり、とにかく受賞作が多かった。九作はガガガとしては最多なのではないだろうか。その中でも1位の「RIGHT×LIGHT」は全十二巻も出ているヒット作。確かに面白かった。第一回からヒット作が出るのは幸先よかったでしょうね。
ジャンルとしてはこれだけ受賞作があるのに異世界ファンタジー系がなかったのが意外。この時代はまだ異世界ファンタジーはメジャーじゃなかったのかな。時代を感じますね。
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