第26回電撃大賞
個人的おすすめ作品
1位 声優ラジオのウラオモテ
2位 豚のレバーは加熱しろ
3位 今夜、世界からこの恋が消えても
1位の「声優ラジオのウラオモテ」は声優をやっている二人の女子高生が同じ学校同じクラスということがわかり、声優ラジオをやることになったお話。しかしこの二人、普段の性格は正反対ともいえるほど違っています。初めはそれが軋轢となりぎくしゃくするのですが、ストーリーが進むにつれてその関係に変化が! 最後には驚きの展開も待っています。声優が好きな人もそうじゃない人もオススメです!
2位の「豚のレバーは加熱しろ」は異世界転生ものですが、転生した先は何と豚。そんな豚の気持ちを理解できるヒロインとともに王都へと旅をするという物語。基本的にギャグ多めですが、話が進むにつれてシリアスな内容も含まれてきます。エピローグで続編を示唆するような内容もありましたが、ほぼ一巻で綺麗にまとまっていました。エロもあるよ!
3位の「今夜、世界からこの恋が消えても」はメディアワークスからのオススメ。一日しか記憶が持たないヒロインと主人公との青春物語。初めは恋とも言えない感情から始まった二人の恋愛だったが、それが次第に変化していき、そして……。衝撃の展開があなたを待っている! 青春ものが好きな人にオススメ!
その他の作品の感想
「少女願うに、この世界は壊すべき 〜桃源郷崩落〜」:未来世界の和風ファンタジーになるのかな? オリジナル(たぶん)の用語が多く使われているので最初は少し戸惑うかも。GAの「ひきこまり吸血姫の悶々」を書いた小林湖底先生の作品です!
「こわれたせかいの むこうがわ 〜少女たちのディストピア生存術〜」:ディストピアの世界で手に入れた一つのラジオから始まる少女たちの物語。ラジオは彼女たちをどのように導いていくのか。
「そして、遺骸が嘶く ―死者たちの手紙―」:戦死した兵士たちの手紙を運ぶ仕事をしている主人公が遺族たちと接し、様々なことを考える物語。読者の私たちも様々なことを考えさせられることでしょう。
「オーバーライト ――ブリストルのゴースト」:グラフィティと呼ばれるアート、落書きではなくアートを題材にした作品。廃墟などにスプレーで書かれた大きな絵を見たことがある人もいるはず。登場人物は作者が実際にイギリスで出会った人をモデルにしているみたい?
総評
今回は異世界ものと現代物が半々くらいのバランスでした。シリアスよりも適度にギャグを入れてある作品の方が上位にある印象です。シリアス一辺倒、ギャグ一辺倒というのはやはりハードルが高いのかなと思える結果ですね。上位に行くほど読みやすいという印象もあったと思います。下手に難しい文章を書くよりも電撃は読みやすさを評価してくれているのかもしれません。
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