第10回小学館ライトノベル大賞

個人的おすすめ作品ベスト3


1位 弱キャラ友崎くん

2位 ハナシマさん

3位 ヒイラギエイク


 1位の「弱キャラ友崎くん」は「人生はクソゲーだ」という主人公が「人生は神ゲーだ」というヒロインに導かれて人間として成長していく物語。私としても勉強になる内容が多く含まれており、ストーリーも面白い! ヒロインたちも可愛い子ばかりなのがすごいですね。

 人生が面白くない、と思っている人はぜひ読んでみることをおススメします! もちろん、人生を楽しんでいる人も楽しめますよ。


 2位の「ハナシマさん」はホラー系ミステリー。主人公の女の子がいる町で発生する殺人事件。それと前後して主人公が通う学校には「ハナシマさん」という不思議な雰囲気の少女が転校してくる。物語全体を覆うダークな雰囲気は読み手の心をわしづかみにすることでしょう。そして最後は衝撃の結末が……!

 暗い雰囲気のミステリーが好きな人におススメ。キャラの死に方がなかなかグロいのでその辺は注意が必要かも。


 3位の「ヒイラギエイク」は一見ほのぼの系の小説。ガガガでは珍しくないめんどくさい系の主人公が夏休みにド田舎で生活するというところから始まります。その田舎には主人公と同じ年齢の四人の女の子がいて、その四人の女の子たちと遊ぶ描写が物語の前半です。

 しかし、物語の後半には前半部分に隠されていた様々な出来事が明るみになり、読者は真実を知ることになるでしょう。

 人生に疲れた人や田舎での生活にあこがれる人におススメ?




その他の作品の感想


「ふあゆ」:他人の顔が認識できない主人公が巻き込まれる怪異の話。タイトルの意味がわかるのはきっとラストのあの場面でしょう。


「勇者に期待した僕がバカでした」:勇者と魔王というオーソドックスな話を魔王軍側から見たコメディタッチの小説。魔王軍がみんないいやつすぎる。




総評

 やはりガガガの主人公はひねくれている人が多いようですね。それが面白さにつながっている小説も多いのでガガガはそこを売りにしているのかもしれません。

 また、推理要素がある小説も多い印象です。「ハナシマさん」、「ヒイラギエイク」、「ふあゆ」と五作品のうち三作品は推理要素が多分に含まれていました。考える系の小説も多そうですね。

 前回同様、日常をベースにした小説も多かった印象です。そう考えるとガガガの受賞作は結構傾向が偏っているのかもしれません。

 対策をすればガガガはねらい目な賞と言えるのかも?

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