after story 櫻と栄治 2

「すみません、影田来夏さんっていますか?」

俺は、2年の教室までで向いちょうど通りかかったギャルっぽい人に話しかけた。


「影田来夏?ちょっと待っててね…」

と言い残し教室内に入っていった。

流石にじろじろ見られるな…


「お待た~。頑張れ…」

最後に小声でがんばれと言われたのだが、もしかして勘違いされてる…?


「あの、ちょっと人のいないところに移動しませんか?」

「はい」


この人告白慣れしてるんだろうな…、まあ俺はそんなことをするために呼んでもらったわけじゃないから関係ないんだけどね?


人が来なさそうな階段へ着いたので話を始める。


「えーっと、影田来夏さん。まずは告白とかそんなことをするために呼んだんじゃないってことはわかってますよね…?」


「勿論。私に告白してくる猿たちみたいな雰囲気を感じなかったからね…」

うっわ…、性格わっる。


「そうですか。そんなことはどうでもよくて、貴方最近デート?と言っていいのか知りませんけど男の人と一緒に出掛けましたよね?」


「なんでそんなこと知ってんの?wストーカー君?w」

「貴方に興味はないのでそんな馬鹿げたことしませんよ…。ある人がはきましてね」

「そっか。それで誰の指示かって聞きたいんだね?」

「そうです。理解が早くて助かります」


「でもね…?私は教えられないの」

「口止めされてるんですよね…」

そんなことは最初っからわかっている。

だが内容によればどうにかできるかもしれない。


「それをしゃべったらどうなるんですか…?」

「私の本当の姿がばらまかれるんだ。せっかく2年で女王的位置になったのにそうやすやすと手放したくないから話せないよ」


つまりはばらまかれるのを防げばいいわけだ…。

そういう系は廉の得意分野だった気がするから頼んでみよう。


「すみません、ちょっと電話してもいいですか?」

「いいけど…、ずいぶんと自由な人だね…」

「そうですか?」


『もしもし?どうかしたか?』

「ああ、廉って防ぐの得意だよな?」

『まあ、得意かそうじゃないかで言われれば得意の方だけど…』

「力を貸してくれない?」

『いいよ。ちょうど息抜きしたかったし。それでなにをすればいいの』

「それはだな……」




「おまたせいたしました。知り合いに防ぐのを得意とする奴がいてですね、そいつに先輩の情報を防いでもらうように頼んだので話していただけませんか?」

「信用できないよ…?」

「まあそうですよね。でもヒントくらいなら貰えるかな~っと思ったんですけど、どうっすか?」


しばらく考えたのちに決まったらしい。

というか、考えるポーズあざとッ!頬を膨らませて腕を組んでいた。


「まあ、かけてみようか。そうだな~、一年生でモテる人」

おぉ…だいぶヒントだな。

「ありがとうございます。」

「もちろん他言無用だよ?もし言ったら、襲われそうになったって言いふらすからね?」

「ハハハ…、まあ少なくとも俺が話すことはないですのでご安心を」


俺は階段を離れ一年教室へ向かった

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