第99話 半々
ということでやってきました、彼の家~。
なんで彼の家にいるのかといいますと女性が告白されてうれしかった場所って大先生に調べてもらったら
・ドライブデートの後
・ディナーの後
・夜景がきれいなところ
・花火大会が終わったとき
・家で自然な感じに etc...
まあ、ドライブは車持ってないし、ディナーも高いし、今冬だから花火なんてやってないしで結局家にした。
俺は、後はどうしようもないから帰ろうとしたのだが、成功か失敗か見届けてくださいよ。と涙ぐみながら頼まれてしまったので、通話をつないで近場のカフェにいる。
「いや~、あの人成功するかな~?」
「どうだろね。まあ大丈夫っしょ」
こいつら…。俺も正直大丈夫だと踏んでいる。
大体、好意でもなければ男の部屋になど行くまい。
『師匠、もうすぐきます』
「そっか。がんばれ!伝えたいことをしっかり伝えるんだよ?」
『はい。あっ、ついたみたいです』
俺は、ミュートにしてイヤフォンを2人にも渡した。
最近ある人の動画を見てね、イヤフォンをたくさんの人で聞くためにやってたから俺も真似して作り渡した。
「始まるまでゆっくり待ちますか」
話すタイミングなどは全部相手に任せてあるので、気長に待つ。
ってか、こんなんで確認するなら家にいてもよくね?
『急にごめん』
『全然大丈夫だよ?それよりも話したいことって何かな?』
あいえー。最初からクライマックスですか?俺参上!とか言って出てったほうがよろしい?
そんなアホなことを考えてると、話が進んでいた。
『お。俺…ずっと前から涼香のことが好きだったんだ。よかった俺と付き合ってください』
「いいねえ、青春だねえ~」
「だなだな~」
青春時代を懐かしむおばさんかな?ああいう人達って実際に経験してるのかね…
『はい…、こちらこそよろしくお願いします…』
成功したな…。ってかうっせ。
こいつスマホの近くで騒いでるだろ、めっちゃ音割れてるんだけど…
「まあ、おめでとうだな」
俺も、重い荷盛りが外れたことにより、頬がゆるまった。
「よかった~、正直予想は成功失敗半々だったんだよね。」
それだけで行かせたのかよ…紗季さん恐ろしい子
「よし、じゃあ俺たちも帰りますか」
「「え?次はお兄さんのターンでしょ?」」
「ん・・・・・・・?」
俺は逃げるを選択。
相手のほうが素早さが高いため逃げられなかった。
「助けて…」
この後いろいろ聞かれまくったのはいうまでもないだろう
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