第88話 再び
何か寒気がしたきがするが気にしないでおこう…
「それよか、俺もすべるぞ」
とりあえずスマホをポケットにしまいリフトへ乗った。
「こっわ、いやこっわ…」
おまたがしゅーしゅーしゅる~。なんて気持ち悪いことを思っていると一番上に行くリフトの中継場所についた。
「おっ、みんなここにいたのか」
3人が乗ろうとしていたところを見つけたので声をかけると狭い中に俺も乗せられた。
確かに知り合いだけどもさ…こんなぎゅうぎゅうにしなくてよくね?
「なんか、ごめんな…?」
なんというか空気がギスっていたので謝罪した。
原因は俺、今すぐ解けてなくなりたい。
「いえいえ、気にしないでください。燐ちゃん?ちょっと近すぎるよ?」
京さん?ちょっと怖すぎますよ?
席的には
京 春
燐 俺
といった感じなので京の機嫌がすこぶる悪い。
どうしよう、会話を始められるような空気じゃない
他の2人もそれを感じていたらしく、頂上に到着するまで無言の状態だった。
「じゃあ、お先に行かせてもらうわ」
実時間では数分かもしれないが体感は何時間もたっている感覚だったので俺は早々に逃げ出した。
精神と時の部屋にいるみたいな感覚を体験したので少しは強くなれたかねぇ…
「よっしゃー滑るぜ」
疲労が溜まっていたらしくもう一方の人格と変わった。
「ひゃっふ~」
基本的にあいつが出てるけどスポーツ系の場合は俺が担当している。
筋力が変わるわけではないのだが使い方次第なので入れ替わると腕前が変わったりする
「なかなかの景色だな…」
まあ時期も時期なのでカップルがきゃっきゃウフフしているが迷惑になっていないので温かい眼で見守ってあげていた。
でも、時々彼女に大きな顔をしたいのか腕前を見せつけようとして他のお客さんに迷惑をかけている奴がいるのであえて雪をかけて冷静にさせてあげている
俺ってば優し~
まあ当然こういったことをすればかけた相手がキレて追いかけてくるので逃げるのみである。
「おら、待てやクソガキ」
「あっ、ごめんなさい。僕初心者で悪気があったわけではないんです、今も止まれない状態で…」
秘儀:純粋BOY
これなら相手も怒れまい。
「次からはきいつけろや」
「はい、すみませんでした」
これでしっかりと冷静にできた。やだ自分でもほれぼれするような策士
まあこの後調子にのって滑り続けた結果再び風邪をひいた。
「ごほっ、ごほっ、なんでこうなるんだ…」
「あんた、自分の限界を考えなよ…」
母親にも呆れられる始末…
「ごほっ、ごほっ、まあ、楽しかったしはしゃぎすぎ…た…」
バタッとでも効果音が付く感じで俺は眠った。
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