第87話 あ・ぶ・な・い

「はぁ、はぁ…死にかけた…」

「いやいや~やればできるじゃん」

はいっと、返された。一応トーク部分を見たのだが死にたくなった。ってか逃げないと…

トークには、『彼女となうw』いつ取ったのかわからない写真を送信していた。


「ちょっと、何してくれてんですか…俺死んじゃう。」

「お姉さんが助けてあげるから。ねっ?」

あんたのせいで死にかけてるんだよなぁ…


「なんか、凄い雪波立てて降りてくる人たちがいるんだけど…」

知ってる人だよねうん…


近くまで来てわかった、眼のハイライトがoffってる…

「すみません、ほんとにやばいですよ。何ならストックで刺されるまであります」

真っ白なせかーいに血の華が咲くなんて嫌だ…


「まかせて、これでもお姉ちゃんだよ?」

そうだよね。うん。頼りにしてますよってことで夏美さんの背後に隠れた。


「えーいーじーくーん?」

「どこへいったの?ねえ、まったくかくれんぼかな?まったくー」

「おにいちゃん、まったく、わたしがいないとだめなんだから」


カオスだ…、夏美さん早くどうにかして…


「あー、君たち?君たちが探してる彼ならそこにいるよ?」

あっ、こいつ俺を売りやがった。

俺はリフトへ乗って逃亡した。


「はっ、どこだここ…」

手足を拘束されて動けない

「助けてくれー」


「起きたみたいだね」

「夏みかんさん…、あんた最低だッ」

「あはは、ごめんごめんご、あそこまでひどいとは思わなかった」

全く悪びれた様子がなかった。


「それで、あの3人は?」

「「「いるよ、あの写真のことを話してもらおうか」」」

後ろから般若が見えるよ…


「あれはだな…」

俺は、レクチャのところから、リフトのところまで全てを話した。


「そっか、ごめんねうちのお姉ちゃんが」

「嘘だったんならよかった…。失わずに済んで」

ん?最後のほうが聞こえなかったのだが寒気がしたので聞きなおすのはやめておいた。


「それで、お兄ちゃんはなんで逃げようとしたの?やましいことでもあるの?」

「燐、聞いてくれ。お前らが怖すぎてつい逃げちまったんだ」


これは事実だ、あんなゾンビ映画に出てくるような感じだったら誰でも逃げ出している。

「それよか、ここどこ?知らない天井なんだけど」

「此処はホテルだよ~」

ん?夏美さんなんでここに来るまでに止めてくれなかったの?


「さてと、栄治君も起きたみたいだしナイターにいこー」

「「「貴方(お姉ちゃん)は留守番」」」

「はいっ…」

しゅんっと、小さくなっていた。


「あの、それより解放してくれませんか?」

拘束を解いてもらい、ナイターへ向かったのだが途中から夏美さんも加わっていた。


「あの、留守番は?」

「暇なんだもん」

「暇って…まあそうでしょうけど抜け出してきてよかったんですか?」

「気にしないの、それよりスマホのこれ教えてくれない?」


俺は夏美さんに引っ張られ、ツーショット写真を撮られた。

「ありがと~、ついでに友達登録しとこ?」

しぶしぶ俺のIDをおしえた。

「ありがと、後でこの写真送っておくね」

そういって滑りにいった。


ピロリン♪

「ん?あいさつメッセか?」

確認したところinスタングラムへ

『彼氏となう♡』と、投稿された画面をスクショした画像が送られてきていた。

テンパりすぎて、説明がぐっちゃぐちゃだなおい。


「あの人は…」



「ふふっ。あの子なかなか気に入った。でも攻めすぎちゃったかな?」

まあ、実際に会ってみて過ごしてわかったのは、あの子と居ると楽しいってことかな。

まだまだ、遊んであ・げ・る。

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