第55話 へたれ

ふむ、俺の部屋には特に変化は見当たらなかった。

「どうしたものか・・・」

「そうだね、いきなり逃げろって言われたけど何があったのか確認したいところだね」

さっきから、京がかけなおしているのにでないようだ。

俺も母さんに電話したが、でなかった。

「なんで、2人もでないんだ。燐に電話してみるか」

俺は、燐に電話をかけた。燐はよっぽどのことがない限り電話を無視することはないのだが・・・応答がないらしい。

「燐も、でない・・・か」

これは確認せざる負えないが京を危険な目にあわせるわけにはいかない。

俺は、春に電話をかけて一時的に避難させてもらえるように頼んだ。


「悪いな、急に・・・」

「全然。それよりも一人で大丈夫なの?」

正直一人でどうにかなるのかすらわからない。だが心配させないために多少見えを張った。

「安心しろ。無事に帰ってくる」

俺は家へと向かった。



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今、うちには京さんの両親が来ている。

さっき。電話で意味深なことを言っていた。

「京、逃げなさ」ここで切っていた。

なにか嫌な予感がしたので、お兄ちゃんに電話をしようとしたがスマホを取り上げられた。

「連絡するのは、こまっちゃうからボッシュ~ト」

無邪気そうに、言ってきた。これが、母と同い年だと思うと、自分はこうならないようにしようと思った。


「さてと。あとはあの子達しだいか・・・」

「あの子達しだいとは?」

思わず私は聞いてしまった。

「男女が一夜を共にするのよ?そりゃエロエロなことになるでしょ」

それが、この人の狙いだったか・・・

でも、この人はあまい。

お兄ちゃんは絶対に手をださない。

だって・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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 ヘタレだもん。

私たち三人と寝て、誰にも襲わなかった。

あっち系の人か、ヘタレしかありえない。

でも、ベットの下にあったものは女性だったから、あっち系ではないこともわかっている。

お兄ちゃんがヘタレでよかった。



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俺は、電車に乗り急いで家へと向かった。

「無事でいてくれ・・・」

俺はそう祈り続けた。

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