第56話 帰宅

俺は、家の扉を勢いよく開け、中に入っていった。

「無事か・・・」

目の前に見える光景に俺は言葉を失った。

燐と、母さんと、京の母が仲良く雑談しており、親父と京の父が酒を飲んで盛り上がっていた。

「なんだこれ・・・」

「あ、おかえり。京ちゃんはどうしたの?」

と母が聞いてくる。

「京なら、春の家にいさせた」

「なんで、一夜を過ごすってならないのかなぁ~」

と京の母が言ってくる。

なんだこの人、心配してきてみればこれって・・・

そうだ、京に電話しないと。

「あー、もしもし?京みんな無事だ。今から今から迎えに行く」

『わかりました』

俺は、無言で家を出た。


何事もなくてよかったが、流石にあれは悪質だろう。

ほんとに気をつけないといけないな

俺は、電車に乗り走って春の家まで向かった。


「悪いな。家に入ったら何事もなかった」

「それは、何よりだよ。もし何かあったらまた家に来ていいよ」

「ありがと、助かるよ」


スマホを取り出して時刻を確認すればもうすぐ終電がくる。

あんまりゆっくりもしていられないので、俺と京は急いで駅へ向かった。


「では、203号室です」

もう少しで乗れたのだが、無慈悲にも出発してしまった。

なので今俺と京は、近くにあったホテルへ泊まることにした。

「連絡しておくから、先に風呂に入っててくれ」

「わかった」


「あー、もしもし?終電に間に合わなかったから泊まってくわ」

ガヤガヤと向こう側がうるさい

『もしもし~?京を襲っちゃっていいのよ?』

と京の母が言ってきた。

何を考えてるんだこの人は…

「安心してください、お宅の娘さんはしっかりと、清いまま帰宅させますので」

といい電話を切った。


「ここって、バスローブもあるんだね」

目の前に、バスローブを着た京がいる。

凄く目のやり場に困ってしまう。

脚が、エロい・・・

俺って脚フェチだったのか?

よくわからないが、凄く膝枕されたい。

「じゃあ、俺も入ってくるか・・・疲れてるだろうから、先寝てていいぞ」

「わかった」


ふぅい~。やっぱ風呂っていいな…しみじみと呟く


京はどうやらもう寝たようだ

2人用の部屋に泊まれたので、ソファーで寝るという事態はおこらない。

どうやら、よっぽど疲れていたらしい。

ベットに入るとすぐに意識が途切れた。


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