第24 学校

学校ってのは対処が早いもので俺たちが学校に着いた頃には貼り紙は全て撤去されていた。

そして、噂も広まりやすい。

さっきから女子たちは、チラチラと軽蔑した視線を送り、男子たちは、殺気のこもった視線を隠そうともせずに送ってくる。

「はぁ…なんだかな」

「そうですね、さっきから視線が痛いです」

「私達有名人ね」

有名人でしょうね…悪い意味で。お前らは呑気でいいよな、俺は殺気やら軽蔑やら

まだ学校に来れてるのは櫻のおかげかな、俺のことを信用してる奴が1人でも居てくれるってのは助かるものだ。

さて、此処からの流れを俺の

経験から察しよう、まずHR後に職員室に呼ばれる。職員室に向かう途中で嫌がらせを数回受ける。なんとか到着したが教師に噂のことを問いただされる…こんな感じだと思う。

「栄治、これが終わったら職員室に来い」

ほーら、当たったよ。

「わかりました」

お前らの目の色が嫌がらせをする目になっているぞ、ぬるい、ヌルすぎるお前らのやり方が毎回毎回ワンパターン過ぎるんだよ。

俺はひょいひょいと嫌がらせを交わして職員室に向かった。


「失礼します」

「おう、お前最近色々噂がたちすぎじゃないか?」

それなー、ほんとやめて欲しいよね。

「そうですね…自分なんかしましたかね」

ここは鈍感系主人公になっていこう。

「自覚がないのか…重症だな」

可哀想な人を見る目で見てくんな、被害者の俺が一番わかってるんだから

「それより、もう戻っていいですか?」

こうすることにより早く本題に入ることができる。

「ああ、お前少しの間あの2人と関わることを控えないか?」

「そうですね…京に関しては無理です。一緒の家にいるんで」

「同棲か…?」

「ちっがうわ、じゃねえ、違いますよ」

ついついタメ口になってしまった。

「親が居るので安心してください。同棲じゃないと思います」

「そ、そうか。まあこれ以上変な噂が立たないように気いつけろ」

「はい、失礼しました」

はぁ…もう疲れちゃったよ、まだ学校が始まったばっかなのに


俺が教室に戻ると1限の教師が既にいた。

少しばかり睨まれた。

俺は自分の頬を軽く叩き気合を引き締めた。

「今日も一日がんばるzoy」

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