第14 親衛隊!?
「うーん」
何かの下敷きにされているような感覚が来て俺は起きた。
「うわ、2人共上に乗っかって寝てるよ…」
寝相悪いのがわかってるから俺を真ん中にしたのか…
「おーい、起きてくれ。重いんだけど」
「「レディに対して失礼でしょうが」」
俺はグーで殴られた。
「もう…やだ…」
俺の意識は遠のいていった。
「「ごめんなさい」」
目が覚めたと同時に赤面した2人から謝られた。
「あぁ、気にしないでくれ」
それ以上、寝相のことに触れることはなく俺たちは学校へ向かった。
登校中にて。
「あのーおふたりさん?とても歩きにくいので離れていただけないですかね」
「「いやだ」」
妹がめっちゃ睨んできてるし、周りからの視線(殺意)も痛い。
「一回離していただけます?靴紐を結び直したいんで」
「それなら」 「いいけど」
「ありがとう」
俺は2人が離した瞬間に走り出した。
「もう、いやだー」
「まて、逃げんな」
「まてー」
捕まったら死亡。ミスは一回もできない。
く〜、ミッションイン○ッシブルみたいで熱いな…
俺は捕まることなく学校に着くことができた。
「久々に疲れたな…」
「おはよう、怠惰なお前が走ってくるなんてよっぽどのことがあったのか?」
「おはよう櫻、ちょっとね…」
「はぁ、はぁ、はぁ」
「はぁ、はぁ、はぁ」
「春が2位の京が3位だな」
「そんなことよりなんで突然はしりだしたの?」
春さーん?自覚して。僕にくる
「栄治君、いこうか」
京が俺の手と絡ませてくる。
まあ教室が同じなんだけどこれはやめて欲しい。
「あの・・・やめていただきたいんですけど」
「なんで?幼馴染ならこれくらい挨拶のようなものでしょ?」
「どんな幼馴染だよ!!!」
勢いよく突っ込んでしまった。
「櫻行こうぜ」
「お、おう」
「まさか…そっちが好きなの?」
「だから川の字で寝ても襲わなかったのね」
「ちっげーわ、ってか爆弾投下しやがって」
2人の親衛隊にめっちゃ睨まれるんだが…
春のがあるのは知っていたが、京のができてるなんてびっくりした。
俺はこれ以上いたらまずいと思い教室へ逃げ込んだ。
「俺の平穏な学校生活は何処へ…」
深いため息をついた
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