第8 プール2

「っしゃー、野郎ども女神の水着姿をとくと目にやきつけるぞ」

「「おー」」

もうダメだこいつら・・・・

ほらお前ら女子どもに白い目で見られてんぞ、ってか蔑んでるよね?

女子って怖いな…


アップがてらみんなは、25メートルを2回泳いでいた。

「ふぁあ、こんだけ天気がいいと眠くなるな」

計測は最後にしかやらないので暇だ。

櫻でも構いに行くか・・・

俺は泳ぎ終わった櫻の頭を軽く叩き暇つぶしのため雑談しようとした。


「ん?おぉ栄治か。フフフ…」

なんだこいつ嫌な予感がする。

俺は腕を引かれプールに引き込まれた。

「うわぁぁぁ」

なんとも情けない声を上げてしまった。


ザッバーンと大きな音を立てたため体育教師がこちらに向かってきた。

「おい。なんか大きな音がしたがどう・・・した」

明らかに怒っている。青筋が浮かんできていた。

「お前な…、着替えはあるのか?」

「ないっすよ…どうしましょう。ノーパン生活っすかね?」

「アホか。そうだな…家までどれくらいだ?」

走れば5、6分でいけるだろう

「5、6分くらいっすかね。」

「よし、じゃあ行ってこい」

「マジですか。ありがとうございます」

俺は重い服を着たまま走って家に帰った。

尋常じゃないくらい疲れた。


「ノーパンじゃないだけマシか…」

俺は再び学校へと戻った。


「わりーわりー。ちょっとふざけすぎた」

「お前のお陰で重い服を着て大変だったぞ」

「ははは。春さんすっげえ速かったぜ」

さっすが文武両道なんでもすごいんだな


「彼氏のお前はあんな情け無い声を出してプールに落ちるなんて…わははは」

「笑ってんじゃねえよ。チカレタ」

「次の体育が楽しみだな」

「大丈夫だぞ、あんな変な声はでないから」

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