第7 プ―ル

「栄治ー、春さんきてるわよ」

うちの親に会ってからインターホンを鳴らしてくるようになった。

「んー、まだ寝たいから先に行っててもらって」

俺は再びベットinした。


「春さん、ごめんなさいね。先に行ってていいみたいよ?」

「いえ、一緒に行きたいので待ってます」

「あらあら。なら起こしに行ってきてもらえる?」

「はい、分かりました。お邪魔します」

そうして私は栄治君の部屋へ侵入した。

「えーいーじ君?起きて。学校遅れちゃうよ?」

「んー。まだ寝る」

瞼が重いので周りがよく見えず適当に返していた

「いたずらしちゃうぞ?」

「寝かせてくれー」

「兄さん、うるさい」

燐が怒鳴ってきた。

「すまんな、だが寝ていたいといっても起こしてくるのだ。

俺は悪くないぞ」

「兄さんが起きればいいだけでしょうが」

そういって俺の腹部にかかと落としをキメきてやがった。

「うごあ、あの…野郎…」

結局俺は30分の遅刻をした。

さすがに春には先に行ってもらった。


「う~、まだ痛みやがる」

「おいおい、大丈夫かよ」

「大丈夫かどうかは食らってみればわかるぞ」

「燐ちゃんそんなことする娘にみえないけどなあ?」

ははは…あいつ外ずらはいいからな。

とりあえず苦笑いをしておいた。


「あぁ、ごめんなさいお兄ちゃん。私だってあんなことするつもりはなかったの。

でもあいつがお兄ちゃんの部屋にいるってわかったらイライラしちゃって」

朝のことでお兄ちゃんには嫌われただろう。

どうしようか。ただでさえ妹としか見られていないのにそこに嫌われてしまったら…

私はもう生きている価値をみいだせない。

「お兄ちゃんに異性としてみてもらって、好きになってもらわなくちゃ」

長く険しい道だろうけど頑張ろうと心に決めた。


「あれ?次って体育だっけ?」

「そうだぞ、今日から水泳だ。ちゃんと水着持ってきたか?」

「あっ、やべわすんてた。」

まあどっちみち痛いから見学するつもりだったんだけどな

「男どもがやけに騒がしいな…なんかあるのか」

「そりゃ、小日向さんの水着が見れるんですぜ?」

はぁ…なるほどね。

俺の学校はなぜかプールが無駄に広いので2クラス合同で行っている。

「男って哀れだな…」

「おいおい、彼氏さんよ。小日向の水着姿は彼氏の俺だけのもんだ誰にも見せんみたいな感じじゃないのか?」

「誰だその愛が重いやつ。授業なんだし仕方ないだろ」

「まあそうだな」


皆はプールでの一番の地獄、冷水シャワーに突っ込み体などを洗浄している最中だった。

「きゃぁー」「つめたーい」

などといった色っぽい(?)声を上げていた。

ちょっと男子~テントはってるわよ?


「楽しそうだな…」

俺は計測係にされ今は日陰に隠れていた。

「えーいーじ君?」

「ん?どうかしたか?」

俺は極力水着を見ないようにしていた。

「この水着どうかな?」

スク水に感想求めるの?返しがきつくないですかね?

「うん…あの…とても似合っているよ」

もじもじしながら顔を赤らめてどこかへ行ってしまった。

おいこらそこの女子ども白い目で俺を見るな

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