第6 自宅訪問
「うーっ、今日も終わったー」
背筋を伸ばした。
「じゃあなー」
櫻は部活なので帰りは別々だ。
「待ってたよ」
うげっ、やっぱりきたか。
「おっ、おう」
俺はあの(闇春)状態がトラウマになっているので断るという選択肢がない。
「今日は栄治君の家に遊びに行ってもいいかな?」
「えっ、いや親が居るから無理かな」
「そんなこと言って、ほかの女の子がいるんでしょ?ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、」
「ひぃ…。」
嫌だまだ死にたくない。助けて…助けて…。
「ねえ?行ってもいいよね?」
「はい。いいので殺さないで」
なんで俺がこんなことにならなきゃいけないんだ
ってかいつまでこのふりを続けるんだ?
「なあ?いつまでこのふりを続けるんだ?」
「一生だよ?死ぬまで一緒に居ようね。ほかの女に移っちゃいやだよ?」
俺はあの時軽率に交わした約束によって一生を棒に振ってしまったのかもしれない。
「燐、助けて...」
「さあ、行こう?」
「なっ、一生?」
私は、お兄ちゃんにつけておいた盗聴器を聞いて驚愕していた。
私のお兄ちゃんがあいつのものになってしまう。
私は脳をフルで使うため自慰をおこなった。
「お兄ちゃん、やさしいお兄ちゃん、んっ、あっ」
そうして今夜一睡もせずに作戦を考えた。
「ただいま」
「お邪魔します」
「お帰り」
母は、リビングでテレビを見ていたらしい。
「ん?そのかわいらしい女の子は誰?」
なんて説明すればいいんだよ。
「私は栄治君の彼女の小日向春と申します」
「これは、ご丁寧にどうも」
これは、家族会議ルート来ちゃったよ…
「えーっと、とりあえず俺の部屋に行こうか」
「うん」
春に俺の部屋で待っててもらい俺はお茶をだすためリビングに戻ってきた。
「栄治に彼女ができたなんて初耳だったわ。なかなか隅に置けないじゃない。
それと、高校生の範囲内で楽しむのよ?」
何言ってんだこのおばはん
「そんなことしねえよ」
俺はお茶をもって部屋に向かった。
「ここが栄治君の部屋」
スゥーーはぁーーースゥーーはぁーーー深々と深呼吸した。
「ゴミ箱に丸まったティッシュとかないのかな?」
あさってみるもなかった。
「仕方ない今夜は妄想で楽しむか」
「ふふふ、残念だったわね」
お兄ちゃんの部屋に仕掛けてある監視カメラの映像をみながら笑う。
「お兄ちゃんの遺伝子が入っているティッシュは、私が責任をもって回収しているからないよーだ」
それよりも進行速度が予定よりも早いのでどうにか対処しなくては…
「おまたせ、」
「全然、ゲームとか漫画とかラノベとかいろいろあるね」
「はは、恥ずかしいな」
そのあとは適当に雑談したり、ゲームしたりで春は帰っていった。
ふう…。今日も疲れた。
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