第4 母〉妹〉父〉俺
今日はあんなこともあって一段と疲れた。
「ただいま」
「お帰り、兄さん」
こいつは俺の
学校では一番人気らしい。(本人より)
「燐、部活は?」
「今日は、なしになった」
ほえ、まあ暑いし熱中症予防のためかな?
「それより兄さん、後で私の部屋に来て」
??なんかやったのか、まあ断ったりしたらめんどいことになるのは長年一緒にいるので分かっている。
「わかった」
取り敢えず部屋に戻って風呂に入ってからだな。
ふぅ、俺は体は手から洗う派だ。
と、そんなことよりも今日の出来事を整理しなくては…
今日見せたあの姿?雰囲気?はあきらかに異様だった。
俺に女友達が居ればよかったがあいにくいない。
「この学校の男どもは盲目なのかあの状態に気づいてなかったぽいしな」
おっとそろそろ上がらないと燐に怒られる
ノックをし燐の部屋に入った。
「おまたせ」
「おっそい、まあそんなことよりも兄さん何か言うことがあるんじゃないの?」
なんだ?燐に隠し事なんてしていないはずなんだが
「ん?なにも言うことはないと思うんだけど…」
「兄さん、どこの馬の骨ともわからない奴と付き合ってるんでしょ?
なんで言ってくれなかったの」
ああ、たしかに燐含め家族には、話していなかった。
偽りだから話す必要がないと思ったからだ。
「誰からそんなことを聞いたんだ?」
「櫻さんが教えてくれた」
あの野郎、明日なんか奢らせよう
「そのことなんだが、付き合っているふりをしているだけで本当には付き合ってないんだ。だから報告しなかったんだよ」
本当のことを素直に話した。これで許してくれるだろう。
「じゃあ、本当に付き合ってないんだね」
俺は首を縦に振る
「あとこのことは誰にも離さないでくれ。頼む」
「人にものを頼むときは?」
「話さないで下さい、おねがいします」
家族序列の中で一番下の俺はこいつに逆らえない。
母〉燐〉父〉俺
こんな感じになっている。
「いい、兄さんは誰とも付き合っちゃダメなの?おk?」
「燐には関係ないと思うんだが…」
「あ“?なんか言った?」
この娘怖い…
「はい…わかりました」
「要件は済んだから出て行って」
なんなんだこいつ。俺はおとなしく部屋に戻った。
「兄さんは付き合ってなかった。本当によかった。」
私は兄さんを家族としてでなく異性として好きである。
優しくて、とても頼りになる兄さんのことが大好きである。
「兄さんは誰にも渡さない。」
私は最近兄さんのことを考えながら自分を慰めている。
こんな姿が兄さんにバレてしまったらどうなるのか。
襲ってくるのだろうか、そんなことを考えながら今日も行なっている。
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