第2話 偽り
放課後になった。
「はぁ…待って居なきゃいけないのか。」
俺は待っているように言われたので待っていた
「おまたせ〜」
「あ、はい。で小日向さんはこんな俺に何か用ですか?」
「私と付き合ってください」
「・・・・・・・・」
「「えぇーーーー」」
こいつもか。全く嫌になるな。
こらそこの男子諸君こっちを睨むなどうせ罰ゲームだぞ。
「はぁ、まあごめんなさい」
「「はぁ!?」」
なんだようっせえな、少しは静かにしろっての
「噂には聞いていたけど本当だったんだ・・・」
何か小声で言っていた。
ねえ、ちょっとと手招きしている。
「ん?なんですか」
耳の近くで話されるとなんともこそばゆい
「ねえ偽りの彼氏になってよ。しっかり対価は払うから」
「ほう・・・対価とは?」
「ラノベ好きなんでしょ?それ買ってあげる」
マジっすか、金欠の時に本が出るから来月まで我慢しなくちゃいけないと思っていたのが買えるのか…
「して、冊数はいかに?」
「働き次第かな」
「よし、乗った。親友にはこのことを正直に話していいか?」
「却下」
「はいわかりました」
働き次第で買いたいもんが買えるなんて夢のようだ。
だが当分男子からのあたりは強い事を覚悟しなくてはならない。
「じゃあ、改めて返事を聞かせてください」
「よろしくお願いします」
こうして今日から偽りのカレカノ生活が始まった。
一緒に帰ろと誘われたので仕事をこなすため一緒に帰った。
「なんで、偽りのカレカノを演じるんですか?」
これは俺がこれをやる上で知っておかなくてはならないことだと思い聞いた。
「んー。告白されるのが嫌なんだよね。君ならわかるんじゃない?」
「そりゃまあ。罰告を何度もされてるんでわかりますけど・・・」
一回一回その場所まで移動し断るのだこれほど無駄に体力を使うものはないと思う
「なんとなく俺が選ばれた理由がわかりましたよ」
「わかってくれた?私も告白されない、君もされないまさにwinwinだね」
「ははは、そうですね。まあ自分は他の男子が傷つかないようにあえてうまく立ち回っていたんですけどね」
「おお、優しいね」
「まあ、自分の老後が俺以外の奴らが育んだ命にかかってるんで」
「ははは、感動した私がバカだったよ」
「それで、学校ではどんな風にするんですか?」
「うーん、君からは怪しまれない程度に関わってきてよ私から基本はいくから」
「了解しました」
「あと、連絡先ちょうだい。彼女が彼氏の連絡先を持っていないなんて怪しいから」
「なるほど、これです」
俺はスマホを小日向にみせ追加してもらった。
「じゃあ、またね。任務は時たまだすのでよろしく」
そういい彼女は走って行った。
「これって割りにあっているのかな?」
「ふふふ、連絡先ゲット。ああ、あのだるそうな感じたまらない」
にやけ顔のまま私は家まで走って帰った。
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