罰ゲーで告白される俺が付き合うことになりました!?
黒猫
第1話 罰告
「ずっと前から好きでした。栄治君付き合ってください」
俺吉本栄治は告白をされている。なん度目の告白だろうか…もう嫌になって来る
ここだけ聞けばモテ男がふざけんなと男子諸君はキレるかもしれない
だがそんないいもんじゃないんだ。
罰ゲーム告白。
皆はこの言葉を知っているだろうか?
罰ゲームで負けた奴が一番冴えない奴に告白というものだ。
冴えない男は告白されて了承した。
だがその女の子は泣き始めた。
なぜだろう?その男には訳がわからなかった。
嬉し泣きなのか?そう思っていたとき角から大勢の女どもが出てきた
そのときこの男は悟ったこれが罰ゲームであると…
そしてなぜかその男が責められた。
なぜ男を攻めるのか、罰ゲームを考え実行させたのは君たちではないのか。
俺はそれ以来女という生き物必要以上に疑うようになった。
さあそんな過去より今に戻ろう。
俺はスマホに文字を打ち告白してきた女子に画面を向けた。
『罰ゲームでしょ?結果はどう伝えてもらってっも構わない。まあそこらへんの角とかにいるんだろうけどね』
その文章を見た瞬間少し動揺したのがうかがえた。
「ど、どうしてそんなひどいことを言うのかな?」
「さあね?要件が終わったんだったら帰らせてもらうよ」
そう言い残し俺は教室へと戻った。
まったく迷惑なものだ。俺でなければ罰告に騙されて酷い目にあうところだぞ。
「ふぅ…」
ため息をつき自席に座った。
こんなクソ暑い日に教室から呼び出すなってんだ。
「お、おつかれ。その様子だとまたあれかい?」
こいつは俺の親友、櫻俊介俺が罰告をされていることを知っている唯一のやつだ。
「ああ、このクソ暑い中に呼び出してんじゃねえよってんだ」
「ははは、それでも行くなんて律儀だな」
「バカ言うんじゃねぇ、ターゲットが他に移るかもしれないだろ…」
「それでもいいんじゃねぇの?」
「されたことのあるやつならわかると思うがトラウマになるぞ。
女という生き物がなんなのか真剣に考えるレベルでよくわからんくなる」
ほうほう…と頷きながら聞いている。
「だいたい、了承したら泣きだすんだぜ。角から出てきた女たちにこっちが悪いみたいな感じの空気出すし。他の奴には味合わせたくないね。俺の年金のために頑張ってもらわなくちゃならないからな」
「もう年金のこと考えてるのかよ」
こんなくだらない会話をしていると昼休みが終わる鐘がなった。
と同時に扉が勢い良く開かれた先に居たのは学校内アイドルの小日向春だった。
「栄治君、放課後の教室に残ってて」と言い残すとすぐに教室に戻っていった。
クソがとんでもねえ爆弾投げて帰りやがった。
その後俺へのヘイトが凄かったのはいうまでもない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます