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目の前に広がっていたのは動物達が服を着て二足歩行で行き交う姿。いきなり絵本の世界感が目の前に広がっていて、あなたは思いっきり動揺する。
「こ、ここは……?」
「分からない、どうして?」
どうやら同行する彼女もまたこの状況に困惑しているようだった。彼女が慌てていると言う事は、どうやらイレギュラーな事が起こってしまったと言う事らしい。
周りが動物達と言う事は人間の方が逆に珍しい存在と言う事で、周りの注目を浴びてどんどん動物達が集まってしまう。
「お前、どこから来たんだ?」
「珍しい動物だな、毛がないなんて」
「いや、こいつらは人間だ」
周りが騒ぐ中であなた達を人間だと喝破した動物がいた。あなたがその声のした方に顔を向けると、そこにいたのは麦わら帽子をかぶった柴犬だった。
「お前さん達、どうせどこかから迷い込んで来て困っているんだろう?」
「そ、そうです」
「なら俺の家に来な!」
こうしてあなた達はこの親切な柴犬の家に向かう。柴犬はこの辺りの実力者だったらしく、彼の決断に口を挟むものは誰ひとりとしていなかった。
柴犬の家についたあなた達はちょっとしたおもてなしを受ける。お茶とお茶菓子を出され、あなたは柴犬に向かってペコリと頭を下げた。
「た、助かりました」
「ま、何だ、助けた見返りと言っちゃアレだが、今度は俺を助けちゃくれないか?」
こうしてあなた達は柴犬からの頼みを引き受けざるを得なくなる。そこからまた2人は様々な冒険を繰り広げる事になるのだけれど……。
ここから先の物語はまたいつかの機会に――。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886600486
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