162

「ちょっと降りてみよっか?」


 下の階に興味を覚えたあなたはリコスに話しかける。彼女もあなたと同じ気持ちだったのか、拒否する素振りを全く見せなかった。これを了解の合図だと理解したあなたはそのまま階段を降りられるだけ降りてみる。

 こうして最下段についた2人はそのままそのエリアの探索を開始した。雰囲気的には遺跡の入口とあまり変わらないような感じだったものの、目に見えない圧はかなり強くなっていた。


「何て言うか……プレッシャーがすごいな」

「ここ……何かいますよ」


 あなたの言葉に反応するようにリコスがぼそっと口にした言葉はかなりの破壊力だった。あなたは急に背筋を震わせてあたりをキョロキョロと見渡し始める。砂漠の遺跡を徘徊する化物……昔聞いた話に該当するものがあったからだ。

 急に怖くなったあなたは地上に戻ろうと、階段のあった部屋までUターンしようと振り返る。


 そうしてそこで背後から迫っていた巨大モンスターとバッチリ対面してしまった。砂漠のホラーな話でおなじみのそれは、その伝説の通りに全身が包帯で覆われていた。


「うわあああっ!」


 突然モンスターに出くわすと言うこの非常事態にパニックになったあなたは、限界まで声を張り上げる。その大声は遺跡内を反響しまくり、目の前のミイラ男も多少ひるんでいた。そこに出来た隙を利用して、あなたは次にどうするか考える。



 怖いけど、当然戦う

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886592290

 怖いから、当然逃げる

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886592205

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る