前のエピソード――67

　あなたは剣を構え、目の前の強敵モンスターと対峙する。相手の実力から言って簡単に勝てるとは到底思えなかった。苦戦を想定しながら、あなたは慎重に集中して剣を振るう。

　モンスターの鍛えられた体躯はあなたの剣の攻撃を簡単に受け流し、そこで生まれた隙を利用して執拗に殴りかかってくる。武器も持っていないのに今まで生き延びてきたモンスターだけあって、この戦いは思いの外長期化する。

　敵の攻撃を何度も受けながら、あなたも数少ないチャンスを見事にモノにして、何度もこの屈強な敵の体を傷つけた。一進一退の攻防は続き、何とかあなたはモンスターを追い返す事に成功する。

　残念ながら敵を倒す事は出来なかったけれど、これで危険はなくなった。この戦いで消耗したあなたは、モンスターが視界から消えたのを確認した後、その場にバタリと倒れ込む。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886508406

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