46

「あ、ありがとう」


 リコスの言葉をあなたは素直に受け取って感謝の言葉を述べる。その素直さに彼女は満足そうに笑った。

 その笑顔に何か意味が含まれている気がして、あなたはつい質問してしまう。


「な、何?」

「ん? 何も?」


 あなたの質問は軽くはぐらかされ、この会話はいつの間にか自然消滅する。


 そうして少し落ち着いたところで、リコスは視線を遠く彼方の空に飛ばし、ゆっくりと話し始めた。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886486427

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る