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「リコス、君には悪いけど、もう少しだけ俺のわがままを聞いてくれ!」
あなたは鎧男に向かって剣を構えて突進する。魔法攻撃が来ると油断していた敵はここであなたの攻撃を受け、片膝を落とした。初めて攻撃がヒットして事で、あなたはすぐに追撃を試みる。
しかし、そのカウンターを突かれ鎧男の剣もまたあなたの体を貫いた。
「ぐふっ!」
深い傷を負ったあなたはこれもチャンスと捉え、引き抜こうとする敵の剣を左手で強く掴む。そうして身動きを取れなくしたところで、構えていた剣を力の限り突き刺した。このあなたの渾身の攻撃により敵は絶命する。
「はは、やった……」
敵は倒したものの、あなたもまた重症を負ってしまった。そうして激しい痛みを感じながら段々と意識が遠くなっていく。あなたはそのまま深い深い眠りへと落ちていった。
「あ、あれ……?」
一度は死を覚悟したあなたは、けれどまだ死んではいなかった。リコスがヒーリングの魔法を使ってあなたの命を繋ぎ止めていてくれたのだ。
「全く、無茶するんだから」
「ごめん……」
彼女の魔法で傷を癒やしたあなたは、何とか立ち上がれるところまで回復する。傷の心配をしなくて良くなったところで、あなたはリコスに向かって真剣な顔で向き合った。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886424135/episodes/1177354054886463937
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