第2話 自殺
なんで死んでしまったのだろう。
これが後輩ではなくても思ってしまう。
しかも私より年下なのである。
私よりも、短い人生だったのである。
本当にやめて欲しい。
何故か1度自殺者が出ると連鎖反応みたいのが起こる。
どうしようもないのは分かっている。
何か出来たのではないか。
そう思ってばかりである。
こんなに精神的に不安定な時に書くのはやめた方がいいことは分かっている。
でも、今じゃないとダメな気がする。
ありのままに出来るだけ感情的に。
そうしないと、私から薄れていってしまうから。
自殺が時々報道されることがある。
それは大抵がいじめ問題だが、その事すら今はほとんど世間では騒がれていない。
当事者同士だけになっている。
自殺を示唆するツイートは禁止されているが、そんなこと言っていたらツイートなんて出来ない。
何が原因で自殺をしているのか分からないのだから。
もし彼がいじめが原因なら、誰かに相談していたと信じたい。
簡単に「死んだ」という言葉で片付けてはいけない。
そんなのは綺麗事である。
確かに簡単に片付けてはいけない。
しかし、死んでしまっては「死んだ」としか言えない。もっと言えば、死んでしまったあとに何を言っても彼自身は戻ってこないのである。
そして、それを分かっているからこそ精神を安定させるために簡単に済ませようと考えるのかもしれない。
────どうしようもない。
私はそう思っている。
死んでしまった以上、私たちに出来ることは弔いである。
弔いと言っても宗教によって異なるのでなんとも言えない。
それでも、彼が何を伝えたかったのか。
そして、何をしたかったのか。
そのメッセージをよく聴いて行動を改めなければならないと思う。
追記
自殺してしまっては自分の意思ははっきりとは伝わりません。
自分のメッセージを伝えたいならちゃんと生きて、直接伝えてください。
どんな方法でもいい。でも、自殺という選択をしてはいけない。
これだけは約束してほしいと思います。
死にたいと思っていても、まだ死ぬ時ではないと永遠に思わなければならないと思います。
それは生きがいを見つけるのも一つの手段だと思います。
そして、いじめを理由で自殺をしないで欲しい。
それで解決すると思わないでください。
私の過去の経験からすると多分あなたの方が何倍も何十倍も苦しい経験をしているのだと思います。
それでも、死という選択はいじめ問題を解決する糸口にはなりません。
私からはここまでしか言えませんが、本当に解決したいなら不登校になってもいい。
生きろ────
それが私が今言える最大の警告です。
ただ、生きると言っても逃げ道⋯⋯いや、脇道を使って自分が出来ないことから逃げるのもありです。その脇道や逃げ道に死を作らないでほしいと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます