第9話 底辺?そんなの関係ない!!




「もう限界だ」





夜見は立ち上がって、鐘内と黒峰のところまでずんずん歩いていく。

「月山さん?」

鐘内は、その常軌を逸した表情にびびる。




「確かに!!」




視点バラバラで読み辛いし

文法おかしいし、誤字脱字多いし、コメントも返さないし

小説家として低レベルかもしれない・・・いや低レベルだ!!


(ええ・・・酷っ・・・)




たとえ底辺だろうが、

最底辺だろうが!!・・・そんなの関係ない!!




「私、黄泉の国は!!どろぽん先生の書く小説が・・・先生の書く世界が・・・大好きなんだ!!!」




「そんな・・・・」

崩れ落ちる鐘内君




・・・




え?今なんて言った?




月山さん=黄泉の国さん




・・

・・・

・・・・・




(え?・・・えええええ・・・月山さんが・・・あの『黄泉の国』さん!?・・・そんな偶然ってありえるのか?)





凍り付くクラスの空気



(ヤバい)




パチ・・・パチ・・・パチ・・・



咄嗟に、・・・拍手をする・・・黒峰の親友、正樹



紗子は、咄嗟に、口笛を吹く。




「ふぅうううう!!!」


「熱いねぇ!!おめでとう、おふたりさん!!」



わけも分からず、その場のノリに合わせるクラスメイト






$$$







再びPCの前に向かう



黒峰は今日のクラスの出来事の興奮冷めやらない。

夜見の言葉を思い出す。



『どろぽん先生の書く小説が・・・大好きなんだ!!!』



眼をにじませながら、キーボードを叩く。





$$$





昼休み、今日も夜見は紗子にこっそり話しかける。



紗子は思い出す。

あの言い合いの直後、夜見は

「ヲタバレしたもう私は破滅する!」

とずいぶんしょげていたが、

クラスは思ったよりなんともなかったようで・・・


これも私の直後のフォローのおかげかもしれないな。

ほら、夜見もっと私に感謝しろ?




(更新久々にキター)




そんな私の考えをよそに、スマホを熱心にいじる夜見



(嬉しそうだな)


(ああ、幸せ)



(・・・あいつもカッコいいとこあるじゃん)



(・・・それはまぁ、おいおいね)



・・・



(ニヤニヤするな、紗子)


夜見は恥ずかしそうにそっぽを向いた。






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作者がリアルでクラスメイトだった私、続きを書かせようと画策する @haidoroponnpu

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