『来訪者』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843312

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843312/episodes/1177354054886001128



 婚約者、美月が動いたエピソード。

 主人公たちの関係を引き裂こうとする心が、暗い炎となって見える。


>口元に貼り付いた笑みを消さないまま、美月はおっとりとした口調でそう話す。

 接客業を長年していると、相手のことが直感でわかるような感覚が身についてくる。

 自分の本心を見せない美月の口調と微笑みに、宮田は自分と同類の感情の澱みを鋭く感じ取った。

 恐らく——彼女は、髪のスタイリングではなく、「その合間の話」が目的で、ここへやってきたのだろう。



 いやあ……怖いなあ。

 何がって、文面的には何の問題もないやり取りなのに、内心のドロドロというか、内に隠した炎みたいなものがしっかりばっちり見えるところ。

 宮田が美容師で、洞察力に長けているという設定もばっちりはまっていると思う。

 いやしかし怖い。彼女らが突然お宅訪問とか、考えただけでも逃げ出したくなる。

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