真っ白な雪の下、肩と心が隣同士。

(恋愛)15.真っ白な想い(作:まるまじろ 様) ※完結お疲れ様でした※

『第1話・二人だけの部活動』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886456350

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886456350/episodes/1177354054886456359



 廃部まで残り少なくなった冬のエピソード。

 主人公は想いを込めてマフラーを編む。


>「さすがに寒いですね」

「そうですね。天気予報では、明日辺りから雪が降るかもと言っていましたからね」

「そうなんですか? 小さな頃は良かったけど、今はあんまり雪は好きじゃないんですよね」

「どうしてですか?」

「だって、雪が降るとめちゃくちゃ寒くなるじゃないですか」

「ふふっ。智也君らしい理由ですね」

「そう言う先輩はどうなんですか?」

「私は好きですよ? だって、雪が積もれば雪だるまが作れますし、雪うさぎも作れますから」

「ははっ。先輩って意外と子供っぽいところがありますよね」

「……子供っぽい女の子は嫌いですか?」



 めちゃくちゃ寒くなるじゃないですか、の一言が面白かった。いかにも日常の、素の言葉という感じがする。

 一方で、ましろ先輩の最後の一言は意味深だ。

 この何気ない会話で、それとなくキャラの性格や関係性を描写するのが上手いと思った。特に大きな事件が起こらなくても、その場の空気を味わえるのは良い。

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