『九章 氷上の戦士に祝福を』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884814864

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884814864/episodes/1177354054885270789



 ついにたどり着いた大舞台での一戦。

 彼が持てる力と、ここまでで身につけたこと、成長したことをすべてぶつけるエピソードになっている。


>瑠佳は嬉しさと悔しさで胸がいっぱいになる。この矛盾した感情を抑える術は持っていない。ウェアのファスナーを下ろし、フードを外すと熱が解き放たれ体が少し冷やされる。瑠佳の心は全力を出し切った清々しさで満ちていた。サングラスを頭の上に乗せて准の方に視線を送った。


『この矛盾した感情を抑える術は持っていない』の一文が良かった。

 コンプレックスや焦り、それを乗り越えるための努力を重ねてきた結果だろう。やはり悔しいモノは悔しいのだ。だが、乗り越えたからこそ感じる喜びもまた、同時に存在する。

 それにしてもよく頑張ったなあと思ってしまった。一番成長したのは精神的な部分だろう。それは、エピソードを読み比べてもわかる。

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