『福智「じゃん、これが約束の品だよ!」』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882737157

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882737157/episodes/1177354054883404932



 端からではデートにしか見えない二人のエピソード。

 サンドイッチぱくぱく回とでも言おうか。

 事情だけ読むと買収みたく見えるけれど、やり取りからはぜんぜんそんな気配はなし。


>それ以来会話は途絶えて、俺たちは黙々とサンドイッチを食べ続けた。

 目の前に広がる海は綺麗な青のグラデーションを成して、遠い水平線で澄んだ空と接していた。

 ゆるやかに向かってくる風はほのかに潮の匂いを漂わせていて、打ち寄せる波の音と一緒にいずれ来る夏の予感を含んでいた。


 清々しい描写だ。

 もくもくとサンドイッチをほうばっているところにこうした描写を入れることで、何ともまったりした、幸福な時間の流れを感じることができる。

 ここに至るまでに、この二人が物凄く微笑ましいやり取りをしてくれちゃってるから、余計に。

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