風。海。その雰囲気を伝える描写の数々。

(異フ)8.エルシーアの金鷹と碧海の乙女(作:天竜風雅 様) ※完結お疲れ様でした※

『【1】三日月の島』について感想書いてく

(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885351567

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885351567/episodes/1177354054885351668



 穏やかで美しい冒頭。いきなり戦闘やら人死にやらを持ってきて読み手を惹き付けるのも有効な手段だが、やはりこういう始まり方もあって良いと思う。


>潮騒の音と共に寄せては返す波が、珊瑚が砕けてできた染みひとつない純白の砂浜に、泡の花をいくつも咲かせている。リュイーシャは裸足のまま、衣の裾をたくしあげることもせずに、透明な碧い海の中へ静かに入っていった。

 丸い盆をいくつも広げたような珊瑚礁の合間をゆっくりと歩く。

 赤や黄色、冴えた青色をした魚達がすぐ集まってきた。水の中で揺れるリュイーシャの白い衣へ、じゃれつくようにちょんと突いては離れていく。


 なんでもないような描写に惹かれるのも、描き方が上手なためだろうか。

 

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