第9話 文字を減らすのがこれほど苦痛だとは


 何人かのお友だちが「最後の五分間」をテーマにした掌編コンテスト(千二百字以内)に素晴らしい作品をエントリーしていた。


 羨ましくなったボクは、温めていた掌編ネタを使っていくつか書くことにした。

 しかし、蓋を開けてみたら、どれも千二百字を軽くオーバー。必死に字数を減らしてはみたけれど「焼け石に水」で、エントリーどころじゃない状態。


 でも、このまま諦めるのは悔しいから、別のネタでがんばってみる……って、自信があるわけじゃなくて、自分にプレッシャーを掛けないと一生書けない気がするので言ってみただけ(笑)


 ちなみに、先日銀行のキャッシュカードを失くしたことに気づいて、電話で紛失を届け出た際、オペレーターから「口座にいくら預金があったか教えてください」といった質問を受けた。

 見栄を張って少し大目に申告したところ、オペレーターから「カードは使われていないのに預金残高がかなり減っていますね」と言われ、ボクが本物の口座名義人かどうかを疑い始めた。


 結局、誤解を解くために、事情を説明して本当の預金残高を告げることになった。

 こんなことなら、見栄なんか張るんじゃなかったと深く後悔した。


 と言うわけで、小説の字数も預金残高も「大目」にやられたって感じ。

 でも、キャッシュカードが悪いヤツの手に渡って、残高が減らなかったのは不幸中の幸い。


 小説の字数を減らすアイデアと、銀行の残高が増えるアイデア、よろしければボクに教えてください(あんた、子供?)



 RAY

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