江と好
からっ
からり、かちり
「そんながいちゃ!」(そうだよ)
「しゃーん、なにい?」(それ、何)
あえかな氷の残るつゆを前に、身を乗り出している幼馴染に聞いた。
床に置いてある
「あれ、あんたのなーん?」(あれ、あなたのと違う?)
「なーん、違うちゃ」(いいや、違うよ)
母の浴衣への目配せ。
目が合うと、上気した顏を隠すように小さくなった幼馴染は、意を決し―――
「ちょっこし付き合わん? 今夜は、だいてやっちゃ」
――――――――――
注釈:ちょっと付き合って。今夜はおごるよ。という意味です。
おごる:自分の金で他人にごちそうする、という意味で使っています
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます