第一幕 相対――辻斬りの外道
とにかく、蒸し暑い夜であった。
しかも、ただ蒸し暑いというわけでなく、身体の周りに湿気をともなった生ぬるい空気がまとわりつくような、そんな異常な不快感をもった蒸し暑さであった。
だからといって、曇っているわけではない。空には、いくつもの星々が煌めきの瞬きを繰り返し、その星々を統べるかのように、まんまるとした月が艶やかな淡い光を地に降り注がせている。
ゆえに、異常な夜だといえた。普通なら、星が見えるほどに空が晴れあがっていたら、こんな蒸し暑さ――ひいては、湿気を帯びた空気が蔓延することなど、万に一つもないことである。
こんな不気味な夜には、きっと、何かが起こる――。
町人であろうと、商人であろうと、武士であろうと、農民であろうと、その身分の差など関係なく、誰しもがそう思う夜であった。
そんなおどろおどろしい空気の中、一人の剣士が力ない足取りで提灯を片手に江戸の町の中をさまよっていた。
その剣士の名は、柳生利位。
将軍家剣術指南役として名高い、柳生家の嫡男にして、『雪の利位』という異名を世に轟かせる剣士である。
利位は、自分のお気に入りである、いつもの雪をイメージしてあつらえられた絢爛な意匠の袴を身にまとっていた。一歩足をすすめるごとに、袴の銀で雪をかたどった刺繍が月の光を淡く反射し、弱々しくも風流な光が利位の周囲に踊り、さながら利位が手に持つ提灯の灯りが粉雪を照らし出しているかのように見えた。
普段の利位なら、それを風流だと得意気に思い、悠々と夜の町を歩いていることだろう。
だが、今の利位はそのような風流を愉しめるような心持ちなどではなかった。
全て……全て……虚構だったというのか……。ボクの剣の腕も……ボクの名声も……全ては……虚構だったというのか……!!
己の誇りが、それ全て、虚構によって作り上げられたものだという事実を突きつけられ、利位の心は今にも音を立てて瓦解してしまいそうなほどに脆くなってしまっていたのであった。
ふらりふらり、と頼りなく、あっちにゆらゆら、こっちにゆらゆらとおぼつかない足取りで歩く利位。もう、かれこれ一時間ほど、利位はこんな調子で夜回りを続けていた。
そんな利位の姿を、すぐ近くでハラハラとした心持ちで見守り続けている、一人の浪人がいた。
危なっかしいな……これじゃあ、護るどころか、今にでも自害でもしちまいそうな勢いだぜ……。
楓が貸してくれた、楓さん七つ道具の一つである、身に着けている者の姿を見えなくしてくれる『化けの
しかし――この周囲の空気、間違いなく、来やがるな――外道共がよ。
煉弥がそう思った――その刹那だった。
ビュゥ!! と、一陣の風が砂塵を巻きあげながら辺りに吹きすさんだ。
思わず、手で顔をかばう、利位と煉弥。二人が己の手で視界がふさがれると、ガタンッ!! という音が響いた。
「――ッ?!」
音のした方へ、反射的に振り向く二人。だが、なんということはない。強風によって、桶屋の店先に置かれていた木の桶が転がっていただけだ。
「……チッ!!」
大きな舌打ちをし、振り向くと同時に腰の刀にかけていた手を戻す利位。そして天を仰ぎ、
「何をボクは恐れているんだッ!! ボクは――柳生利位ッ!! 柳生家が嫡男がして、古今無双の剣士だッ!!」
まるで、自分に暗示をかけるかのように叫び、静まり返った夜の江戸の町を、まるで我こそ最強の剣士だと言わんが如く、仰々しく
そんな利位の姿を、煉弥は複雑な思いでもって見つめていた。
以前の利位は、その全身から
しかし、今の利位は、その時の影など一つもなく、ただただ、見えない何かに怯えている、一人の哀れな少年のようにしか見えぬ。あれが、あの利位か。
利位の身に何が起こったのかは、タマが子分を使って探りをいれてくれていたからわかってはいた。わかってはいたが――まさかあそこまで、あの利位が落ちぶれているとは。
おごれるものは、ひさしからず。ただ、春の夜の夢の如し――か。
平家物語の一節が頭に浮かび、利位に対し、言いようのない同情の念が煉弥の心にひしひしと浮かんでくる。
もし、利位の周囲の人間が、利位や柳生家に忖度などしていなかったら、果たして利位はどうなっていただろうか?
人生に、もし、という言葉が許されぬということはわかってはいるが、ついつい煉弥はそう思わずにはいられなかった。
なぜなら、利位の歪な性格は、周囲の手によって作り上げられてしまったとしか、煉弥には思えなかったからだ。
そりゃあ、たしかに生まれ持った性格というか、性質のようなものはあるだろうと思う。
だが、人間の性格というものは、幼少期や少年期の周囲の環境によって、大きく左右されるものだということを、煉弥はその身をもって体感し、そして自説の実証もしていると言えた。
もしも、俺が楓さんに拾われることなく、山の中にいたまま年を重ねていたらどうなっていただろうか?
きっと、まともな人間にはなっちゃいまい。いや、人間になれていたかすら怪しいものだ。
しかし、なんの因果かそれとも僥倖か、俺は楓さんに拾われて化け物長屋に連れ込まれ、それから人になるために色んなことを仕込まれた。
ありがたいことに、それは功を奏して、俺は北条家に引き取られた。そして間もなく藤堂家に引き取られ、俺はかけがえのない大事な人達と出会うことができた。
たしかに、その後はつらいことが多かったかもしれん。それに、このつらいことっていうのも、色んな人たちに出会っていなかったら起こらなかったことかもしれん。
だけど、色んな人たちに出会っていたからこそ、なんとか俺なりにこのつらいことっていうのを乗り越えることができたんだ。
そして――――俺は、この世のどんなものよりも素晴らしく、この世のどんなものよりも代えがたい、心から愛する人ができたんだ。
それも全て、俺の周囲の人たちと妖怪たちのおかげだ。
最初でこそ、あんなぶったまげた奴らと一緒に生活するなんざ嫌で嫌で仕方なかったが、今となっちゃぁ、あの個性的な奴らと一緒じゃなきゃあ、毎日の生活に張りがない。今じゃあ、あの化け物長屋の連中こそ、俺の家族なんだ。
利位に、果たして、そこまで大切に思えるモノがあるだろうか?
利位を、果たして、そこまで大切に思ってくれる者がいるだろうか?
おそらく、両親は利位のことを大切に思ってはくれているだろう。だが、ここで重要なのは、血のつながった家族以外の者で、利位のことを心から大切に想ってくれる者がいるかどうかだ。
だが、利位の振る舞いからして、きっとそのような人はいないだろうということが、煉弥には簡単に推測できた。
人を大切にしない人間が、人から大切にされるわけがない。至極、当然のことだ。馬鹿でもわかる、自明の理。だからこそ、利位は歪んでしまったのだ。
利位は果たして、今回の己の愚行で何かを感じることができただろうか?
もし、なにかを感じることができたとすれば、さすがの利位も今までのような傍若無人な振る舞いを抑えていくに違いない。人間、痛い目にあってからこそ、学べることもあるものだ。
だからこそ――なにも、死ぬことぁねえよ。
たしかに、利位はムカつく嫌な野郎だ。おそらく、この世で五本の指に入るほどの嫌な野郎だ。
だが、今回の一件で、きっと利位は変わっていくことだろう。それが果たして良い方に変わるか、それとも悪い方に変わるかはわからないが、それでも、変わる
おそらく、今回の一件は利位にとって、人生で初めて経験する大きな挫折。挫折は大きければ大きいほど、立ち上がる時に大きく成長できるものだ。
だが、もし利位が立ち上がれそうにない時は……そんときゃあ、しょうがねえ。内情を知ってしまったよしみだ、なんとかしてやらねえと、寝覚めが悪くなっちまわあ。
ま……俺が手を差し出しても、あの野郎、俺の手を振り払っちまうかもしれねえけどな。
この煉弥という男は、自分と何かしらのつながりができた相手を簡単に見捨てることができないという、なんとも甘々な性格とお節介な性分の持ち主であった。まあ、そういう性格の持ち主だからこそ、周囲から愛されているのかもしれないが――ともかく、苦労性なことだけは間違いないだろう。
その時、突如として利位がその足を止めた。煉弥も利位にならって、足を止める。
まるで、何かを探すかのように、辺りをキョロキョロと見回す利位。どことなく、その動作に怯えのようなモノが見える。
ひょっとすると――外道が現れやがったか?
神経を研ぎ澄まして、周囲の気配を察知しようとする煉弥。すると――――、
――ふふふっ。
という、小さな笑い声が風に乗って聞こえてきた。笑い声のあどけなさから察するに、笑い声の主は年端もいかぬ幼児のようらしい。
こんな深夜に、幼児が外にいるなど、明らかに異常である。だからこそ、利位は怯えを感じているのだろう。こんな不気味な夜に、不気味な幼児の笑い声。誰であろうと、怯えを感じぬはずはない。怯えを感じぬ唯一の例外があるとすれば――それは妖怪仕置き人たちだけだ。
きやがったな……!! ついに、ついに、きやがった……ッ!!
全神経を集中させ、前方の利位を睨む煉弥。そして、すぐにでも駆け出せるように、腰を落としてこれからの事態に備えた。
轟ッ!!!! というすさまじい突風が辺りに巻き起こった。突風によって巻き上げられた砂塵が煉弥と利位の顔にビシビシと音を立てて当たる。だが、二人とも、顔を手でかばうことなく、そして両目を決して閉じることなく大きく見開いたまま周囲を見回す。まばたきなど、許されぬ。
――ふふふっ。
またも笑い声。しかし、今度はハッキリとその笑い声の調子がわかるほどに、よく聞こえた。あどけなく――そして明らかに、人をこき下ろしている笑い声。
笑い声のした方向に、提灯を向ける利位。
すると、提灯の頼りない灯りによって闇の中に浮かび上がるは、白装束を身にまとったおかっぱ頭の幼女の姿。
「なっ、何者だッ!!」
思わず激昂したかのように叫ぶ利位。だが、そんな利位の激しい声色など物ともせず、幼女は相も変わらず、
「――ふふふっ」
と、まるで利位を小馬鹿にしているような笑みを浮かべているばかりであった。馬鹿にされることが、人一倍我慢のできぬ利位にとって、癪に障ることこの上ない笑みである。
「小娘ッ!! 何がおかしいッ?!」
檄を飛ばす利位。しかし、幼女は怯えもせず、それどころか、一層大きな声で、
「うふふふふっ――あはははっ!! あはっ!! あはははははぁっ!!」
「何がおかしい……ッ?! 何がおかしいッ?!」
提灯を放り投げ、腰の刀に手をかける利位。それを見て、身をよじらせて狂い笑う幼女。
「あはははははぁっ!! 殺すの?! ねえ、殺すの?! その刀で、あたしを斬るの?! ねえ?! ねえ?!」
幼女のその剣幕に、利位はたじろいだ。な、なんだこの小娘は?! とても正気とは思えない。こんな気狂いと、まともにとりあっている暇なんてない。さっさとここから離れるとしよう。ボクは忙しいんだ。辻斬りの下手人を斬って――誇りを取り戻さなければならないんだ!!
「ふ、ふんっ!! 運がよかったな、小娘。お前がもう少し、年を重ねていたら、無礼討ちにしていたところだ。命は助けてやるから、さあ、さっさと失せろ!!」
そう言いながら、放り投げた提灯を手に取ろうと幼女から目を離して身をかがめる利位。
「運がいい? あはははっ!! あたしは運がいい!! でも――オマエは運が悪い!!」
そう言って笑う幼女の周囲に、轟ッ!!! と
「なっ?!」
何事かと思わず幼女の方へと振り返る利位。すると、幼女も利位の方へと顔を向けていたらしく、幼女の視線と利位の視線が、提灯の灯りの消えた漆黒の闇の中で交じり合った。そして――利位は戦慄した。
幼女の瞳――漆黒の闇の中でも、まるで鮮血のような紅い光を煌々と放つ――そんな幼女の瞳に、利位は戦慄した。
「ひっ――?!」
声にならぬ悲鳴をあげ、尻餅をつく利位。あの小娘は、気狂いなどではない――あの幼女は、そもそも、この世のモノではない!!
「あはははっ!! あたしを斬ろうとしたのだから、あたしに斬られても仕方ない!! かかさまや、あにさまを待つまでもない!! こんなやつ――あたしだけで、やっつけちゃう!!」
またしても、轟ッ!!! と旋風が巻き起こる。そしてその旋風は、幼女のそばへと収束していき、幼女の周囲には土煙が激しく舞い上がりはじめた。
「切り刻んでやるっ!! ととさまがそうされたように――オマエも、斬り刻んでやるっ!!」
幼女がそう叫ぶと、幼女の周囲の旋風が収まった。それすなわち――嵐の前の静けさ也。
いかんっ!!!!
まとっていた化けの皮衣を脱ぎ捨て、慌てて利位のもとへと駆け出す煉弥。
「死んじゃえっ!! ズタズタに斬り裂かれて――死んじゃえっ!!」
ヒュゥッ!! という、鋭い風切り音が幼女の金切り声と共に、利位へと向かって襲い掛かる。
尻餅をついたまま茫然とした面持ちの利位と、白装束の幼女の間に、飛び込むようにして割って入る煉弥。そして、すぐさま腰の鬼薙乃太刀を風切り音のした方へと向かって抜刀した。
ギィィンッ!! という、刃同士が激しくぶつかり合う音が辺りに響く。あぶねえ、あぶねえ。間一髪ってとこだ。
「きっ、貴様は……ッ!!」
思いもがけぬ人物からの助太刀に、驚愕の声をあげる利位。それを煉弥は背中で聞きながら、振り向くことなく利位に向かって、
「まあ、色々言いてえことはあるだろうけど――今は何も言わずに、さっさとここから逃げてくれや」
「逃げろ……だと?! このボクに……柳生家嫡男であるこのボクに……逃げろというのか?! 一介の浪人如きが!! このボクにむかって?!」
身体を起こし、突っかかっていこうとする利位に向かって振り向く煉弥。そして振り向きざまに、
「てめぇの命を心配してやってんだッ!!!!! ガタガタぬかさねえで、さっさと逃げろってんだよッ!!!!!」
ビリビリと、空気が震えるほどの怒声を利位に浴びせたのであった。
その、煉弥のあまりの迫力に、利位は震えた。この震え、どこか懐かしい? そうだ。そうだ。この震え――父上から、叱責された時の震えとよく似ている。ということはどういうことだ? こいつは、父上と同じか――それ以上の腕だというのか?
まるで虚を突かれたような呆気にとられた面持ちで、煉弥を見つめる利位。そんなやり取りを、幼女が黙って傍観してくれることなどあるわけもなく、
「あはっ?! また、ふえた?! 運の悪いやつが、またふえた?! あはっ!! あはははっ!! オマエも死んじゃえ!! オマエも――ととさまのように、斬り刻まれて血まみれになっちゃえっ!!」
狂気の笑みと共に、煉弥たちに向かって手をかざす幼女。すると、ヒュゥッ!! という、いくつもの鋭い風切り音が、煉弥に向かって襲い掛かってくる。
「チッ!!」
音の一つ一つに対して、刀を薙ぐ煉弥。刀を薙ぐ度に、ギィィンッ!! という音が響き、煉弥の刀に火花が走る。全ての風切り音を打ち払うと、煉弥は幼女から目を離さないように、利位に背を向けたまま、
「今のでわかったろう?! 頼むから、早く逃げてくれッ!!!! 俺は、他人を護りながら戦えるほど、、器用なタチじゃねえんだッ!!!!」
と叫んだ。つい、少し前の利位ならば、ボクも一緒に戦おう足手まといになるなよ、というような強気な言葉で煉弥の叫びに答えていたことだろう。しかし、今の利位は牙を抜かれた手負いの獣。今、一体なにがおこっているのかはわからぬが、少なくとも、己が太刀打ちできぬ相手であるということは、感覚で理解ができていた。
「クッ……!! いいかッ!! 貴様とボクの決着はまだついていないのだからなッ!!」
せめてもの抵抗と、強気な捨てゼリフを残し、利位は駆け出してこの場から去っていった。
「へっ……相変わらず、口だけは達者な野郎だぜ……」
遠ざかっていく足音を耳にしながら、煉弥は安堵の心の内に、そう呟いた。これで――思う存分、外道の相手ができるってもんだ。
「あははっ?! に~げってったぁ、にげてったぁ!! あたし、鬼ごっこ大好きっ!! 追いかけよう!! 追いかけよう!! はやく、オマエを斬り刻んで――追いかけようっ!!」
ヒュゥッ!! という鋭い風切り音。次いで響くは、剣戟の音。
「へっ、そう簡単に俺を切り刻めるつもりでいんのかよ?」
幼女の攻撃を簡単にあしらう煉弥。こうなってくると、幼女も狂った笑いを引っ込めざるを得なくなった。
「オマエ……何者?! さっきから、あたしの
鮮血の色をした眼をまん丸に大きく見開き、幼女が煉弥に問う。
「俺が誰かは知らねえだろうが、てめぇが誰かは俺ぁ知ってるぜ。てめぇの名は――悪神・かまいたち」
煉弥のこの言葉を受け、幼女の瞳が人のそれではなく、獣のそれへとギョロリと変貌した。
「オマエ……どうして、あたしのことを知ってる?! オマエは一体……?!」
「そんなに俺のことが知りたいなら、教えてやらぁ。俺はなぁ――――」
抜いた刀を鞘へと戻し、腰を深く落として臨戦態勢を整え――探し求めていた外道の姿を真摯な瞳で、射抜くように真っすぐに見据えて煉弥は言った。
「公儀御庭番・特忍組所属・妖怪仕置き人が一人――北条煉弥。我が名乗りを挙げるは――我が仕置きせし、外道の前でのみ――すなわち、これよりこの北条煉弥――江戸の町を騒がせし外道、悪神・かまいたちを仕置きし奉りて御座候――」
不快極まる夜の中に、涼やかなる声が響き渡った。
それすなわち――外道との、決戦の刻を告げる、狼煙也――――!!
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