レベル134 ☆

 さて、鉱石Mが20レベルになったおかげでカードが増えた訳だが……


『ラピス・オブ・アイリスブラッド』

 ☆7・レベル38

 スキル:超繁殖→聖母、カード統率+

 備考:モンスターカード+1


『ドラゴンナイト・ロゥリ』

 ☆10・レベル30

 スキル:重量軽減→重量操作、擬態+

 備考:竜種特効、モンスターカード+1


『メタルスライム・スラミィ』所持者・アスカ

 ☆2・レベル26

 スキル:擬態+

 備考:モンスターカード+1


『プリンセスナイト・カシュア』

 ☆7・レベル30

 スキル:未来予見+、聖剣の担い手(召喚可能)

 備考:天敵・オーク、アンデッド特効、モンスターカード+1


『マンドラゴラ・ギター』

 ☆7・レベル16

 スキル:オート演奏


『骸骨王・ダンディ』2枚使用

 ☆8・レベル7

 スキル:天啓(使用不可)


『お料理セット』

 ☆4・レベル12

 スキル:オート料理


『鉱石M』

 ☆1・レベル20

 スキル:擬態+

 備考:モンスターカード+1


『グランドピアノ・セレナーデ』所持者・カユサル

 ☆9・レベル19

 スキル:擬態


『グリフォン・アイリスブラッド・カイザー』所持者・エルメラダス

 ☆8・レベル11

 スキル:風圧無効、超加速、擬態+


『竜王・ニース』

 ☆10・レベル4

 スキル:聖剣の担い手、竜化、輪廻転生

 備考:全属性特効(小)


『ウィンディーネ亜種・アクア』所持者・アポロ

 ☆7・レベル25

 スキル:混合魔法

 備考:水系統倍化、火系統倍化、モンスターカード+1


『ライオンハート・ハーモア』

 ☆5・レベル13

 スキル:獣人化


『ダークエルフ・サウ』

 ☆2・レベル11

 スキル:幻惑


『エルフ・レリン』

 ☆2・レベル9


『パワードスーツ』

 ☆6・レベル10

 スキル:全パラメーター+

 備考:魔法無効(エリア)


「おっ、ラピス結構頑張っているじゃないか、もうすぐ40レベルだな」

「かなり狩ってるんですがね。ほんと30レベル超えてからは中々あがりません」


 あと、もうすぐグランドピアノが20になるな。

 演奏系は、ほんとレベルが上がらない。

 ギター持ってモンスターぶん殴った方が早いんじゃないだろうか。


「お料理セットも上がりませんねえ」

「一日中使っているはずなんだがなあ」


 おやっさんの食堂、あんまり流行ってないのだろうか?

 いやでも、こないだ行った時は店から溢れるぐらい並んでいたはず。


「まあ、お料理関係は一日中使っている訳じゃないですからね。お昼時、夕食時が終われば、あとはまばらです」

「確かになあ、ずっと使ってる訳にもいかないしな」


 お料理セットも、鉄板にして殴った方がいいのかなあ。

 でもそんな事したら、また人化した時に恨まれそうだなあ。


「おっ、レリンの奴が今、10レベルに変わったな」

「今日も草原でレベル上げするって言ってましたしね」


 しかし、10レベルになったというのにスキルが生えてこない。

 今日の朝、私にも、もうすぐスキルを手にする事が出来るんですよね! なんて笑顔で出かけていたのに。

 とても本人には言いずらい。


「それとなく伝えて起きましょうか」

「ああ、頼むわ」


 その日の夕方、


「元気出せよ、大丈夫だって、スキルなんて無くても追い出されやしないって」

「そうダ、気にするな。ウッシッシ」


 やはり、すっかり落ち込んでいるレリンちゃん。

 オレの顔を見るとバッとロゥリの後ろに隠れる。

 そんなレリンを困ったような顔で見やるロゥリ。


 えっ、なんだって? スキルが生えなかったから追い出されると思ってる? なんでだよ?


「だって……私、役に立たないから……力も無いし、碌にモンスターも倒せない。そのうえスキルもないなんて……」


 ハーちゃんは獣人化で急に強くなったし、サウちゃんも幻影で敵を霍乱できる、自分だけお荷物なんじゃないかと。なんて落ち込んでいる。

 なんか言えよって顔でオレを見てくるロゥリ達。

 ううむ、レア種といっても元はゴブリン。パラメータは軒並み低い、スキルが生えないと戦闘は難しいだろうな。

 知能は比較的高めといっても、ロウリ達の中じゃどんぐりの背比べ。


 スライムと並ぶ最弱種であるゴブリンだから、仕方ないと言えば仕方がない。


「アポロに魔法でも教えてもらうか?」


 えっ、既に試してみた? でも全然ダメだったと。


「…………せめて魔法系のスキルが出ないと」


 そこへアポロ達も帰って来た。


「じゃあカシュアに回復魔法でも……」


 えっ、そっちもダメだった?

 エルフなら魔法の才能があるはずなんだが……


「まだ子供ですしね。クラスチェンジしたら急に上がるタイプなのかもしれません」

「とはいえ、クリスタルカードはもうないしなあ」

「誰が使ったんですか、誰が」

「イデデデ」


 合計レベルが300になったら増えないかな?

 今は281だから、レリンが20レベルになる頃には増えている。かもしれない。


「まあ、焦る事は無い。別に戦闘なんて出来なくてもいいんだぞ?」

「でも……私だけ役に立ってないのは辛いのっ!」


 オレの手をギュッと握り締めてくる。

 健気な子やなあ。

 やんちゃな子供組みで唯一の癒しである。


「そうだな……オレの仕事は何もモンスター退治だけではない。もっと別の事を手伝ってもらうとしよう」

「え、えと……実は演奏も駄目だったの」


 チョン、チョンと人差し指を合わせながら済まなそうな顔で言う。

 いやまあ、それもあるけどね。

 もう一つあるんだよ。むしろそれが本職。


「皆何か忘れているようだが、オレは公爵家。知能が高いレリンにどうしてもお願いしたい事があるんだ」

「えっ、な、何かな?」

「ダンディの元で政治を学んで欲しい」


 そうオレの本職、公爵家のお仕事。

 現在ホッポリ出して、ダンディにまかせっきりでござる。

 これを人は職場放棄と言う。


「それには数年、いや10年以上の月日が必要となるかもしれない。だが、レリンならやり遂げてくれると信じている!」

「っ、はいっ!」


 エルフが参謀ってよくある話だよね?

 とりあえず今のレリンには目標が必要なんだ。

 政治ならば時間も掛かる、じっくりと進めることが出来るだろう。

 その間に他にやりたい事が出来ればそちらへ進んでもいい。


 そうだな、どっか学校でも通わすのもいいかも知れない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る