ハチャメチャが押し寄せてくる

金歯「ミステリーツアーへ行ってきたでおじゃる」



ヒロシ「みすてりぃつあぁ?」



金歯「目的地が謎の旅行でおじゃる。ドキドキして楽しかったでおじゃるよ。あまりにドキドキしたせいで、つり橋効果で恋人までできたでおじゃる」



ナウマン象「えへへ、金歯の恋人です。ダーリン。いっぱい愛してねっ。可愛がってねっ」



金歯「おいよせよ。みんな見てるだろ。ん……」



ヒロシ「へえ。おもしろそうだな、ミステリーツアー。僕もそんな、ミステリー溢れるものに参加したいなぁ」



マルぼん「『ミステリードアー』。このドアをくぐれば、ありふれた日常もミステリー溢れるものに」



 さっそく『ミステリードアー』をくぐるヒロシ。



ヒロシ「これでワクワクがとまらないミステリーな生活がはじまるんだね」



ママさん「たいへんよ、ヒロくん。パパが突然『町中の地蔵を全て美少女風に改造して、それを全て姉妹という設定にしたら観光客が微笑町にごったがえすよ!』という計画を思いついて、家を抵当にして多額の借金をして資金調達をしたわ! しかもヒロくんは地蔵姉妹の憧れのお兄様という設定で、これからは毎日地蔵をひたすら磨くだけの人生になるらしいわ。学校も退学することになるの! 頑張って生きてね!」



ヒロシ「ちょ、僕の人生どうなるの!?」



 マルぼんは、ヒロシの人生の行方まで謎にしてしまった『ミステリードアー』の効果は絶大だと思いました。

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