ナウマン象とトラック

ヒロシ「あ! 愛らしい女の子が、赤信号なのに道路を横断しようとしているぞ!」



ルナちゃん「危ない! トラックが!」



金歯「生死体が見られると聞いて!」←金歯は死体フェチという設定を今考えました



女の子「はぁっ!」



 女の子に激突しようとしたトラックが、突然爆発四散しました。



運転手「腕がー腕がー」



一同「……」



女の子「ワタシはじつは魔法少女なのです。魔法の力で、迫りくるトラックの一台や二台、ウインクひとつで爆破させることが可能なのですよ」



ヒロシ「こいつは1本取られた!」



金歯「まいったでおじゃるね。少女さん、魔法の力で死体とかだしてー」



ルナちゃん「魔法少女さんマンセー」



ナウマン象「な、なんだよてめえら! ポッと出の魔法少女をちやほやしてさ! 俺だって、信号無視の1回や2回」



ヒロシ「あ、やめろ、ナウマン象! ナウマン象ー!!」



 中略(この間、ナウマン象死亡。死亡)



ヒロシ「というわけで、僕も信号無視などやってみたいと思うわけで」



マルぼん「勝手に信号無視すればいいじゃん」



ヒロシ「そんな度胸はカケラもないわけで」



マルぼん「『度胸経典』このお経を読経すれば、信号無視をしても良心の呵責に悩まされない度胸がつく!」



 さっそく『度胸経典』を読経するヒロシ。



ヒロシ「OH! この心の奥底からみなぎってくるパワー! 無視れる! 今の僕なら、余裕で信号を無視れる! ははは…うっ」



マルぼん「どうした」



ヒロシ「最近、なぜか異様に腹が痛むことがるんだ。血便もでるし。まぁ、大丈夫だと思うけど。それより、信号を無視して悦に浸ってくる!」



 体の異常を訴える『自覚症状』という名の信号まで無視する度胸のついたヒロシ。マルぼんは『度胸経典』の効果は絶大だと思いました。

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