かくれんぼ


ナウマン象「おい、貴様らかくれんぼしようぜ」



ヒロシ「かくれんぼ?」



ルナちゃん「たまには童心にかえるのもいいものね」



ナウマン象「よし。この書類にサインをしろ」



 人を疑うことを知らないマルぼんたちは、「かくれんぼ参加同意書」にサインをしてしまいました。



ナウマン象「よし。これで貴様らは、俺の借金の保証人だ」



ヒロシ「ええ!?」



ナウマン象「貴様らは、俺とかくれんぼをするんだ。借金地獄という名のな!」



ヤクザという名の鬼「臓器~臓器~」



ヒロシ「ぎゃー!」



マルぼん「ヒロシがヤクザという名の鬼に捕まった!」



ルナちゃん「このままじゃあたしたちも…逃げろー!」



ナウマン象「あははは。みんな道連れだー! あははは」



ヤクザという名の鬼「臓器~臓器~」



ナウマン象「ぎゃー!」



ルナちゃん「このままじゃ、あたいたちも捕まるよ! どうにかして!」



マルぼん「『保護色マント』~。このマントを装着したら、周りの景色と同化できる。こいつで周りと同化して、

やりすごそう!」



 マルぼんとルナちゃんは、『保護色マント』を身に着けてヤクザという名の鬼をやりすごしました。しばらく息を潜めて、恐る恐るマントをとってみると、ちょうどポリスマンがヤクザという名の鬼を取り押さえている

ところでした。



ポリスマン「悪質な取立ては、メッ!ですよ」



ヤクザという名の鬼「臓器~臓器~」



ルナちゃん「なんとか助かったみたいね!」



ママさん「ヒロシ! ヒロシ!」



マルぼん「ヒロシは捕まって、ひどい目にあったようだ。色々取られつくして、皮しか残ってないみたい」



ルナちゃん「おばさま、気を落とさないで」



ママさん「うるさい!」



マルぼん「え」



ママさん「ヒロシを見捨てて2人だけで隠れて! あなたたちも、あのヤクザと同じ! 鬼よ! 鬼の仲間よ!」



野次馬ども「そうだそうだー! きちくーひとでなしーにんげのくずーいきるかちのないろくでなしー」



 マルぼんは、マルぼんとルナちゃんを極悪借金取りと同化させてしまった『保護色マント』

の効果は絶大だと思いました。

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