臭了

マルぼん「最近嫌なにおいがするね。特にママさんの部屋」



ヒロシ「この前、臭すぎて鼻血がでたよ。この臭い、なんとかならないー?」



マルぼん「未来の世界の消臭剤があるよ。臭いを元から絶つ優れもの」



ヒロシ「さっそく使おうね」



マルぼん「あ。ママさんと見知らぬ男性がなにか部屋から運び出しているぞ。なんだろう毛布に包んでいるけど」



ヒロシ「車に乗せたよ。どこかへ行くんだ。ずるいよ汚いよ。大人は」



 それから異臭はしなくなりました。それと時を同じくして、パパさんの歯ブラシや食器がママさんの手によって捨てられ、家からパパさんの生活の臭いが消えました。パパさん自体も消えました。なぜだか、さっぱりわかりません。

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