炸裂登校拒否

ヒロシ「明日の学校は最低だよ。給食のメニューは大嫌いなぶどうパン。体育は苦手な鉄棒のテスト。終礼では、担任の18禁パンダ(あだ名)の説法。最低さ、ああ、最低さ!! そんな最低な一日をなんとかする機密道具よこせよ!!」



マルぼん「ヒロシくん、100円の儲け話と、10億5千万円の儲け話があったら、どちらをとる?」



ヒロシ「10億5千万円だろ、そりゃ」



マルぼん「ヒロシくんの罪を知る2人の人物がいて、1人はヒロシくんの万引きのことを、もう1人はヒロシくんが親戚の女の子を無断で一晩中連れまわしていたことを知っています。どちらを攻撃する?」



ヒロシ「なんのためらいもなく後者だね」



マルぼん「つまり、大の出来事は小の出来事よりも優先される。きみのいやなことなんて、ちっぽけ極まりない。つまり、大きなことを起こせば、小さなことはふきとぶ。大きな事件を起こせばいいのさ」



 というワケでだした機密道具は、『大イベントウェイブ発生装置』大きな事件を発生させる特殊電磁波(人体への影響は秘密中の秘密♪)を撒き散らす機密道具です。



マルぼん「スイッチオンだ!」



ママさん「明日から給食は全てお国からの配給になって、芋の粥しか出ないって」



ヒロシ「やたーぶどうパン消滅!」



ママさん「お国が『鉄が足りない』と徴収したせいで鉄棒がなくなったので、テストは中止ですって」



ヒロシ「やたー鉄棒が消滅!」



ママさん「18禁パンダ先生が徴兵されたので、説法は中止ですって」



ヒロシ「やたー! 嫌なこと全て消滅ー!」



マルぼん「あ、見て見て。とても珍しいことに、隣の国の最新戦闘機が飛んでいるよ。演習以外では滅多に飛ばないレアなやつ」



ヒロシ「本当だ。あ、なんか黒いものを投下したよ。なんだろうね、マルぼ」



 大きなことのまえでは、小さなことなんてちっぽけなこと。 大きなこと(戦)のまえでは、小さなこと(人の生活)なんてちっぽけなこと。

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