令和の安売り王
ここは本屋。
ヒロシ「むう。このギャルゲーのアンソロジーが欲しいんだけど、お金が足りないや」
マルぼん「『なんでも安く買えるようになるロボ』」
ロボ「どうも」
マルぼん「このロボは、どんなものでも安く買えるようにしてしまうロボなんだ」
ヒロシ「へえ! なら、さっそくこのギャルゲーのアンソロジーを安く買えるようにしてよ!」
ロボ「お安いごようだ」
口から炎を吐き、ギャルゲーのアンソロを焼くロボ。
ロボ「存在しない物に値段はつけられない(一部を除く)! 値段がないのが一番安い! あは、あははははははは!」
店長「てめえら、俺の店でなにをしていやがる! 俺の、俺の本を燃やしたのか! 貴様ら!!」
その本屋の店長は、武闘派で知られている人物なのがまずかった。ドガグシャバキ。不吉な擬音が店内に響き渡りました。ふたつの命を星にした店主は、ロボと共に炎に包まれたのでした。これが原因でこの店は潰れました。そしてときはながれ。
ナウマン象「あれ、この本屋つぶれたのか。店舗が売りにでているぞ」
金歯「けっこう安くなっているみたいでおじゃるが、誰も買わないみたいでおじゃる」
ナウマン象「なんで誰も買わないんだ。安いんだろ」
金歯「陰惨な事件があったらしいでおじゃる。そういった物件は安くても、誰も買わないでおじゃるから」
マルぼんは、品物だけでなくお店まで安く買えるようにしてしまった『なんでも安く買えるようになるロボ』の
効果は絶大だと思いました。草葉の陰で。
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