ロマンシング
パパさん「グッバイ現世、ハロー来世。ぐふっ」
ヒロシ「おとーさーん!」
パパさんは逝きました。
ママさん「志半ばで逝ってしまうとは、不憫な」
マルぼん「志?」
ママさん「この人には小説家になるという夢があったのじゃ。でも、病を得てしまい、その治療のために夢を諦めることになった……」
ヒロシ「ぼ、僕、おとうさんの夢をひきつぐよ! 小説家になる!」
マルぼん「よく言った、ヒロシ! この機密道具を使え。『志引継ぎパイプ』。このパイプで故人の頭と自分の頭を繋げば、故人のかなわなかった夢。志なんかをそのまんま引き継ぐことができるんだ。個人がやりのこしていたことなんかも、やりかけていたもの、全てを引き継ぐことができる!」
さっそくマルぼんは、ヒロシと故人の頭を『志引継ぎパイプ』で繋ぎました。その瞬間、ヒロシは血を吐いて倒れました。
ママさん「こ、これは故人の病気と同じ症状!?」
マルぼんは、故人の日記を読んでみました。
日記『自分のかかっている病気は、治る確率は低い。でも、私は必ず、この病気に勝ってみせる。医学の限界を突破して、勝ってみせる!』
苦しむヒロシ。彼は今、故人の志を引き継ぎ、同じく故人から引き継いだ病気と闘っているのです。勝つために!
マルぼんは『志引継ぎパイプ』の効果は絶大だと思いました。
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