けけけけ人助け
ヒロシ「僕、ダメな子だよね…」
マルぼん「ようやくお気づきになられましたか。かなりダメですね、ええ」
ヒロシ「僕…みんなに感謝される人間になりたいんだ。そのためには、人のために働きたい…」
マルぼん「ふむ。ナウマン象には力だけは無駄にあるし、人のために働いたらいい感じかもねー。よし。『ボランティ堂特製まんじゅう』をあげよう。このまんじゅうには、ボランティ堂という老舗の店が造ったアンコがはいっていて、これを食べたら人のためになにかしたくて仕方なくなる」
ヒロシ「そいつはいいや。さっそくいただこう。もぐもぐ。う…!!」
マルぼん「どうした?」
ヒロシ「頭の中に『たすけて!』って声が響くよ!? この声は、近所の山田さんの奥さん!?」
マルぼん「『ボランティ堂特製まんじゅう』のアラーム機能だ。近くに助けを求める人がいたら、知らせてくれるんだよ」
ヒロシ「OK! さっそく僕の力を貸してくる!!」
そんなこんなで町へと繰り出したヒロシ。さっそく山田さんの家へと乗り込みました。
ヒロシ「どうも、ボランティアのものです。おじゃまします、山田さん…って、ああ!!」
山田さん宅。山田さんが床に倒れ、奥さんと息子さんがなすすべなく立ちすくんでいました。
ヒロシ「旦那さんが倒れて、どうすればいいかわからないんですね!? よし、救急車を」
山田奥さん「違うのです」
ヒロシ「はい?」
山田奥さん「最近、主人は酒を飲んでは暴れ、家のお金をすぐに持ち出していました。耐え切れなくなった私と息子は、主人に死んでいただくことして…なんとか騙して睡眠薬を飲ませたんですが…」
山田息子「いざ、殺そうと思っても、どうしても手を下せないんだ」
山田奥さん「お願いしますね、ボランティアさん」
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