売れ! 言葉! 買え! 言葉!

ヒロシ「むむむ」



マルぼん「どうしたの、むずかしい顔をして」



ヒロシ「将来に備えて墓を購入したんだけど、キャンペーンとやらで同じ墓をもう一基プレゼントされたんだ」



マルぼん「よかったじゃないか」



ヒロシ「よくないよ。墓なんていっぱいあってもしょうがいない。どうせなら、帰りに買った漫画『納豆大臣VS鯨ベーコン(羽衣編)』の43巻がもう1冊欲しかったよ。保存用とかにできるし。いらないものは同じものをもらえるのに、いるものはもらえない。人生はうまくいかないものだね。マジクソゲー」



マルぼん「あ、そうだ。いい機密道具がある。『キャンペンワッペン』。このワッペンを付けて買い物をすると、買ったものと同じものが、ひとつだけもらえるんだ」



ヒロシ「そいつはすごいや」



 と、その時、外からものすごい爆発音がしました。ニュース速報によると、どうもテロの様子。我が微笑町と敵対している隣町の「薄笑町」が、犯行声明をだしたとか。



 微笑町は、薄笑町への報復を決定。数日後、薄笑町に爆音が響きました。



 さらに数日後、微笑町の駅前で停めてあった車が爆発。



 数日後、薄笑町で爆発。



 また数日後、微笑町で爆発。



 マルぼんは、売られたので買ってしまったたケンカも、もうひとつついてくるようにした「キャンペンワッペン」の効果は絶大だと思いました。

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