とった! ヒロシが! 100点を! テストで!

少年愛(担任)「よくやったな、大沼。100点だ。100点満点だ」



ヒロシ「マママママママジですか!? こ、この僕が。テストが近づくと発作的に手首にカミソリをあててしまうほどテスト嫌いな僕が…100点ー!!」



みんな「おめでとう!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」



ヒロシ「ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!」




ヒロシ「僕はね、100点をとったという事実をみんなに忘れて欲しくないんだ。末永く、できれば孫の代まで語り継いで欲しい」



ヒロシ「だから、口をひらけば『ありがとう。ありがとう!! 僕、100点とったよー!!』と言い続けていたんだ。その成果で、下校時間にはみんな空ろな目で『ヒロシハ…100点…トッタ…』とブツブツつぶやいてくれるようになったんだよ。すごい勢いで髪の毛とかかきむしりつつ]




ヒロシ「それが学校側連中、精神科医やカウンセラーを呼んで『できるだけ早くみんなの心のケアを』とか言って、僕の100点の件を忘れさそうとする」



ヒロシ「そんなの絶対ごめんだ。だからさ、みんなの心に『僕が100点をとった』という事実を刻み付けることのできる機密道具、出しておくれよそれこそみんな語尾が『ヒロシ100点』になるくらい刻み付けて欲しいんだよ。生まれた子供にヒロシ100点と命名するとか、そんなレベルで刻み付けて欲しいんだよ」



マルぼん「うーん。なら、こいつの出番だな。『脚ショック機』」



 『脚ショック機』。なんでもいいので、好きなものにこの機密道具でショックを与える。すると、ショックを与えられたものに関するちょっとしたエピソードがおきます。


 

マルぼん「この『脚ショック機』をキミの100点の答案に使い、エピソードを起こす。そのエピソードがドラマチックだったら、ちょっとした逸話になるだろ。逸話がみんなに広まれば、キミが100点をとったという事実も末永く語られると思うんだ」



 この機密道具を使って『最近不思議な言動の多い近所のおじさんの家のゴミ箱から発見された使用済みの注射器』が『飢餓で苦しむある国の子供たちを救った無敵のアイテム』に早変わりしたこともあります。マルぼんのこの意見に、ヒロシも大賛成。



ヒロシ「調整機能で、起こすエピソードの規模も選べるんだね。よし、こいつを僕の答案に使おう!!」



 さっそく『脚ショック機』を答案に使用するマルぼん。使用した瞬間、答案は窓から外へと飛んでいってしまいました。



ヒロシ「きっと、どこかで、みんなの心に残るような素敵なエピソードを生み出してくれるんだね。ああ、楽しみ!!」



 数週間後、微笑町にある廃工場で、町のカルト教団が集団自殺を図っているのが見つかりました。信者たちの遺体の口には、ヒロシの答案のコピーがグシャグシャにして詰め込まれていました。 ヒロシが警察に拘留されたりしたので、100点の答案は微笑町で末永く語られることになり、ヒロシの望みはかないました。その後、大沼家は苗字を変え、逃げるように微笑町を去りました。残された家は買い手がつかず、放置されています。塀には心無いものによる落書きが絶えません。

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