タンスの中身はなんじゃろな
ヒロシ「駅前で外国人がアイドルの住所録を売っていたから、買ってきたよー」
マルぼん「あきれた! アイドルの住所録なら、先週も買ってきたばかりだろ! そこのタンスに入っている!」
ヒロシ「おで…おで…馬鹿だから、馬鹿だから、自分で買ったもの、覚えてねえだす…」
羊「どうも」
マルぼん「『有効活羊』。この羊は、タンスやら物置やらに眠っている無駄なものを有効活用してくれる羊さんなんだ」
羊「コヤシになってるものを、なんでも有効活用してさしあげますよ!」
ヒロシ「やった! 僕自身、どんなものがタンスや物置に眠っているのか、己がどんなものを所有しているのかさっぱりわからねえんで、よろしくおねがいします」
羊「とりあえず、一番高価なのに無駄になっているものを有効活用します!」
持っていた鈍器のようなもので、ヒロシを殴る羊さん。
マルぼん「なにするんです!」
羊「これが、タンスの中に眠っていたんです」
それは、微笑町郊外にある墓地の、お墓の売買契約書。今亡きヒロシの、今は亡きおばあさんが「ヒロシちゃんのために」と買ってくれた、お墓の売買契約書!
羊「いつまでも、お墓を眠らせているわけにはいかんですからね。きちんと使わないと!」
マルぼんは『有効活羊』の効果は絶大だと思いました。
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