カモフラー銃

ヒロシ「しまった! 絵の具を服にこぼしちまった! また母さんに虐げられる! マルぼん、なんとかごまかせる機密道具ない!?」



マルぼん「『カモフラー銃』。こいつで撃たれた人は、ごましたいことが見事にごまかされる」



ヒロシ「銃なの? 痛くない?」



マルぼん「多少はね。でも、体には無害だから。少しだけだから我慢しなよ」



ヒロシ「わかったよ。さぁ、そいつで僕を撃ってくれ」



マルぼん「よし」



 銃声が、青空に響きました。 



ヒロシ「う。少しどころか、鬼のように痛いのだけれども」



マルぼん「いけね。これ、『カモフラー銃』でなくて、マルぼんが護身用に所持している普通の拳銃だ。(最近、マルぼんの周囲には黒ずくめの怪しげな男たちがうろうろしているのです)」



ヒロシ「う、ううう。どさっ」



 倒れるヒロシ。傷口から流れ出る血が服を染めていき、ヒロシがこぼした絵の具……赤い絵の具は

みごとにごまかされ、わからなくなりました。マルぼんは『カモフラー銃』の効果は絶大だと思いました。

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