さようならパパさん
ママさん「この世には神も仏もないものなの!?」
マルぼん「どうなされました」
ママさん「『なんか怪しい』という事情で、旦那にかけていた多数の多額の保険が
すべて、なかったことにされたの!! ちくしょうめ! ヘたれ保険会社が!!」
マルぼん「よかった、この世には神も仏もあるのだな」
ママさん「ねえ、マルちゃん。なにかよい感じの保険はないかしら? もう時間がないの。早く加入できるやつ」
マルぼん「みらいのせかいで流行している保険がありますけど」
ママさん「それ! それをパパにかけてくれないかしら?」
数ヵ月後、パパさんは食事中に急に亡くなりました(病気として処理。かがくの勝利)。ママさんは以前からの愛人を家に引き込んで暮らし始めたのですが
ママさん「マルちゃん、保険金はいつ頃はいるのかしら。新生活の資金、保険金をアテにしていたから」
マルぼん「あの保険は金がおりないタイプなんですよ。保険をかけたものが、そのまま再生する保険」
ママさん「え!?」
マルぼん「たとえば、あの保険を車にかけるとするでしょ。で、その車が壊れた時、同じ車がそっくりそのままいただけるんです」
ママさん「じゃ、じゃあ、あの保険を人間にかけたら、ど、どうなるの!?」
マルぼん「さぁ?」
しばらく後、ママさんは愛人さんの子供を生みました。まるまると太った男の子でした。
数年後。みんなで(ヒロシはこのころ故人)楽しく食事をしていた時、その子がママさんに言いました。
「今度は毒、入っていないよね?」
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