ルナちゃんカレーを食べてハワイへ行こう
今日は、ルナちゃんの手作り料理が振舞われる昼食会に参加しています!
ルナちゃん「さぁ、ルナちゃんカレーを召し上がれ!」
ヒロシ「おい、今、このカレーに近づこうとした猫が死んだぞ! 猫だけじゃない。犬も豚もマントヒヒもコモドドラゴンも、カレーに近づこうとしたら死んだ!!」
マルぼん「辛いんだ。とてつもなく辛いんだ、このカレー! 命をなくすほど!!」
ヒロシ「いやだよ、死にたくないよ、僕は。まだ若いんだ。夢も希望もあるんだ。でも、嫌われたくないよ、ルナちゃんに。でも食べなきゃ嫌われる! 前に嫌われたときなんて、ルナちゃんてばヒロシという名札をつけた人形をナイフでズッタズタにしていたんだよ。それだけじゃない。北にヒロシという名のものあれば呪い、南にヒロシという名のものあれば不幸を願い、西にヒロシという名のものあれば葬式に祝電を送り、東にヒロシというものあれば勝手に婚姻届を出す。そんな嫌がらせをくりかえしているんだ! ルナちゃんに嫌われず、カレーを食っても死なない機密道具だして!」
マルぼん「『甘い汁』。この汁を飲んだら、どんなものでも甘く感じることができる」
ヒロシ「ぐびぐび。ぷはー。飲んだよ! さっそくカレーを食す! 甘い! そして美味い!」
ルナちゃん「喜んでいただけたようで、幸いだわー」
ヒロシ「ごちそうさま」
ルナちゃん「ところでね、ヒロシさん。今からね、とってもためになる、体が健康になったりお金が儲かったりするようになるお話の会があるの。ただ2時間、こちらの用意したヘッドギアをつけて、お話を聞くだけの会。なんの危険もない集まりなの。集まる人たちはみんないい人ばかり。いつも世界平和を願って、誰も文句ひとつ言わない。よかったら来ない? きっと心が軽くなるわ。当然無料よ。あ、でも、『お金を払いたい』という気持ちになったら、払ってもいいの。どう、来ない?」
ヒロシ「マジで! 行くよ、いくいく!」
説法会へ行ってしまったヒロシ。マルぼんは、ルナちゃんの言葉とヒロシの警戒心まで甘くしてしまった、『甘い汁』の効果は絶大だと思いました。
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